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2022年08月04日

フランクフルトの激しい定位置争い、2得点の鎌田大地がベンチも?

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 アイントラハト・フランクフルトにおける攻撃的な5つのポジションにおいては、オリヴァー・グラスナー監督には数多くのオプションが控えているところであり、そこでの試験的なアプローチとして先日のドイツ杯初戦マグデブルク戦では、鎌田大地を1列下げたボランチとして起用し、前線ではマリオ・ゲッツェ、イェスパー・リンドストレム、トップにラファエル・ボレが配置された。

 そしてその結果ブンデス2部昇格を相手に見事機能することに成功、鎌田大地による2得点を含む4−0での快勝劇をおさめたが、ただ金曜に控えるブンデス開幕戦、バイエルン・ミュンヘンを相手に同じアプローチをすることは失敗を生み出す可能性が高いともいえる。水曜日の会見でグラスナー監督は、「中央に多くの選手を配置してバイエルンと対峙しなくては」と説明。

 つまり3バックとして3−5−2、もしくは3−4−3システムが考えられ、今回については守備面での重要性からセバスチャン・ローデが役割を得ることになるだろう。指揮官は「準備期間では休みがちだったのでマグデブルク戦での起用は賢い判断ではないと考えた。彼にはアグレッシブなプレー、ゲーゲンプレスからのワンタッチによる打開などを求めているから」とコメント。

 ここで話を鎌田に戻すと、ローデがその役割に就く見通しだということだ。同じく古巣バイエルン戦に燃えるゲッツェについても、先発の座から外れる不安を抱く必要はないだろう。「我々はあまりスペースを与えたくはないし、逆にそれを最大限に活用したい。マリオは全ての領域でそれが可能であり、守備面で精力的に取り組むとともに、状況を打開しチームメイトを深い位置にもっていくことができる」とグラスナー監督。

 つまりリンドストレムが先発の座を明け渡すことに?もしも3−4−3システムであれば、スピードという点でボレではなくリンドストレムが配置されるかもしれない。それにより右サイドハーフのポジションに鎌田が入ることになる。だがグラスナー監督がボレ、アラリオ、リンドストレム、ムアニの中から2トップを選ぶ形にするならば、鎌田がベンチスタートとなる可能性も否定できない。

 辛い判断が迫られているのは何も前線の選手たちだけではない。ボランチのクリスティヤン・ヤキッチも出場機会を虎視眈々と狙っているところであり、「非常に良いオプションだ。非常に走力と対人戦能力に長けており、多くの穴をカバーすることができる、特にバイエルンはラインの間を常に移動してくる傾向があるからね」と分析。言い方を変えれば指揮官には、状況に応じてほぼ同レベルのオプションを取り揃えているともいえるだろう。

主審はアイテキン審判員


 金曜夜に開催されるブンデスリーガ開幕戦、アイントラハト・フランクフルトvsバイエルン・ミュンヘン戦は、主審を務めるデニス・アイテキン審判員にとって記念すべき、ブンデス200試合目の出場でもある。オーバーラスバッハ出身の44歳は、そのなかでキッカー平均2.93と非常に好印象を残しており、昨季はドイツ年間最優秀審判員賞を受賞。ただ一方で月曜日には国際審判員としてのキャリアにピリオドを打つことを明らかにしたが、「ドイツではまだあと数年はトップレベルで活躍していきたい」と意気込みをみせている。
 
  


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