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2018年10月25日

チャンスを虎視眈々と狙う、宇佐美貴史

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 今季2回目となる代表戦期間では、直近のシャルケ戦に敗れ自動降格圏内にまで転落したフォルトゥナ・デュッセルドルフ。だが昇格組として決して、慌てる様子をそぶりをみせなかったフリードヘルム・フンケル監督は、この期間を利用して続くフランクフルト戦に向け「これ以上のこともないくらい」の準備を行い臨んだものの、蓋を開けてみれば1−7と歴史的大敗。

 これまでの長い監督人生の中でも未知の経験を味わった老将は、試合後「今回見せてしまったパフォーマンスは、逆にいえばこの日出場していなかった選手たちに、大きなチャンスを与えるものだ」と入れ替えを行う考えを宣言している。確かにリーグで2番目に多い失点の減少が1つの課題となるだろうが、3番目に少ない得点数の改善もめざしていくことになるだろう。

 そこで大衆紙ビルトは先発候補として、ハヴァルト・ニールセンと共に宇佐美貴史の名前を掲載。1部昇格を果たした昨シーズン、とくに後半戦からそのドリブルとシュート力で主力としてチームに貢献した同選手。しかし今夏はワールドカップ参加、そしてアウグスブルクとの移籍交渉が長期化したことも重なってトレーニングキャンプに参加することは叶わず、フィジカル面での遅れを抱えたままシーズンの開幕を迎えることになった。

 そして第6節のレヴァークーゼン戦での途中出場を経て、つづくニュルンベルク戦では今シーズン初先発。さらに第7節のシャルケ戦では、後半66分からの出場となっていたものの、大敗を喫したフランクフルト戦ではベンチ入りするも出場機会は巡ってきていない。

 左サイドバックのニコ・ギーセルマンは「尻に火がついた状況というのはチャンスにもなるもの。それは練習にも見て取れるよ。出場していない選手は全力を尽くしているし、それは出場した選手にとっても同じこと」と指摘。

 さらにMFマルセル・ソボットカは、ここまでチャンスを待ちわびる選手たちについて「うちはみんな良い奴らばかりなんだ。決してゴタゴタを起こすようなことなんかせず、練習でバックアップ以上の存在であることを示しているよ」と賛辞をおくっている。

 次節は開幕から2連勝を飾るも、前節にバイエルンに敗れ、最近6試合で3分3敗とブレーキがかかっているVfLヴォルフスブルク。実はデュッセルドルフが最後にブンデス1部での過ごした2012/13シーズンにも、両者は今回と同じ第9節で対戦。

 その時もヴォルフスブルクは7試合連続未勝利で最下位と不振に陥っており、監督交代を行った結果、4−1で快勝。最終的には11位でフィニッシュした。一方で逆にそこまで11位につけていたデュッセルドルフは最終節で自動降格圏内へと転落、2部降格を喫している。

 今は立場が逆となり、また監督交代もそれまでには無いだろうが、果たして選手の入れ替えは?シーズンの流れを変える一戦となるか?注目の試合は、今週土曜、日本時間22時半からキックオフだ。
 


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