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2019年04月03日

苦境に立たされた宇佐美貴史、終盤での逆襲なるか?

Düsseldorf
フォルトゥナ・デュッセルドルフ
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 あれは宇佐美貴史が今シーズン披露した見事なプレーであった。前半戦でのヘルタ・ベルリン戦では、移籍後ブンデス1部では初得点となる、そして前半戦における非常に貴重な勝利へと導くゴールを決めた日本代表MFではあったものの、しかし後半戦でのベルリン戦を迎えるにあたりその立場は苦しいものへとなっている。

 ブンデスリーガ第11節に行われたヘルタ・ベルリン戦は、デュッセルドルフファンにとってみれば最も思い返したくなるようなそんな試合であったことだろう。昇格組として今シーズンに臨みながらも、それまで6連敗を喫していたデュッセルドルフだったのだが、相手DFミッテルシュテートの退場(41分)によって生まれた数的有利を活かしていく。

 なかでも中盤のアダム・ボジェクの活躍は目覚ましく、本来はフィジカルかつ闘争心溢れるプレースタイルが特徴的な選手ではあるのだが、この日は幾度となくロングボールを前線へと供給。そして先制点の場面につながったのもそんなプレーから、ギーセルマンへとつなぎ、最後は宇佐美貴史が利き足ではない左足でゴールネットを揺らして見せたのだ。

 だがそういった輝きは、宇佐美貴史からはもう久しく見受けられていない。後半戦初戦とライプツィヒ戦でこそ先発出場した同選手ではあるのだが、ラマンやルケバキオとの熾烈な定位置争の影響もあって短時間の出場が続いている。確かにフンケル監督はその資質、そしてシュートテクニックを評価するコメントを述べ、練習でも決してそれが言葉だけではないところを見せてはいるのだが。

 しかしながら昨シーズンの前半戦と同様に、宇佐美貴史は再びチーム内での役割を失いつつある。ただ昨シーズンでは、後半戦から加入した原口元気と共に活躍をみせていたものの、現在は再び存在感を失うことに。そのため来季もこのまま、デュッセルドルフにてプレーする可能性は低いといわざるを得ないだろう。レンタル期間は今季いっぱいまでとなており、再レンタルを考えるには、少なくとも宇佐美が長期的に昨季後半戦でみせた調子の良さを示す必要があるが、今の所はまだそれは見受けらていないままだ。
 


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