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2020年08月29日

デュッセルドルフ指揮官、19才の日本人MFアペルカンプを絶賛

Fortuna Düsseldorf
フォルトゥナ・デュッセドルフ
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 昨季は惜しくも最終節にしてブンデス2部降格へと転じてしまった、フォルトゥナ・デュッセルドルフ。最短での返り咲きを目指し今夏の準備期間に臨んでいるウーヴェ・レスラー監督ではあるが、しかしながらまだ補強は決して思うように進んでいるというわけではない。「だが少数人数におけるメリットはある」と指揮官は強調。例えばそれは、アペルカンプ真大のような「若手選手にとっては、大いに吸収していくための機会だ」と説明した。

 「私自身、少人数により集中的に、真大を見ていくことができるしね」と、今冬より就任した指揮官は地元紙エクスプレスにてコメント。さらに今夏のプロ契約について振り返り「プレシーズンのトレーニングで彼を目にした時に、マネージャーのクライン氏へ「新たな契約を結ぼう」と言ったんだよ。プロになるべきと直感したね」とも明かしている。

 2015年夏にフォルトゥナ・デュッセルドルフのユースの門を叩いて以来、ドイツ人の父と日本人の母をもつMFは一貫してデュッセルドルフにて育成を経験。トップチームにも幾度となく召集されており、ブンデスデビューまでには至らなかったが夏には2024年までのプロ契約も勝ち取った。そしてこれからプロの世界での足掛かりを得るための、次のステップに向けた挑戦の時が訪れている。

 「確かに我々からみて、自前のユース選手からトップチームへと引き揚げていくことは、重要なことではある。しかしながら彼は、そもそもプロ契約に値する選手なんだ。それはトレーニングの様子や、彼自身が見せているパフォーマンスからも見て取れるものだよ。ここに政治的な意味合いなど存在しない。今の彼に2部30試合出場するようなことを求めるにはまだ酷だが、しかし彼はしっかりと歩みを進めているところであり、我々も彼に時間を与えていかなくてはならないものだ」

 さらにレスラー監督は、アペルカンプの評価について、具体的に「学習意欲をもった選手との取り組みは楽しいものさ。耳に入れた情報を即座に受け入れることができる、クレバーな選手であり、そしてそれを実践へと移すことができる。同じミスを繰り返すことなど、滅多に見ない。こういった選手とは早く信頼関係を構築していけるものであり、監督として重要な局面で起用していけるようになるもの」と説明。

 「私は真大のことをセントラル・ミッドフィルダーとしてみているところだよ。彼はボランチの位置からペナルティ・エリアまで非常にうまく動くことができる選手であり、決定力も併せ持っている。加えて真大は、狭いエリアであってもキープ力を発揮する選手なんだ」と賛辞も送っており、またマネージャーを務める前述のクライン氏も「非常に学習意欲と学習能力に高いものをもった選手で、将来を大いに嘱望している。これからもハードに取り組み続けていけば、そのキープ力やパスの正確性、得点力などで、トップチームの中盤でも目立つ存在となることだろう」と期待感を示した。

 その一方で、そのデュッセルドルフの中盤における争いでは、ベテランのアダム・ボジェクやアルフレッド・モラレス、マルセル・ソボットカや、ヤクブ・ピオトロフスキら手強い相手も待ち構えている。アペルカンプは「もちろん、自分をアピールしていくために、日々の練習で全力を尽くしていきます」と述べ、もうセカンドチームが属する「(ブンデス4部相当の)レギオナルリーガでははなく、トップチームでやり通していきたいです」と意気込みをみせた。
 


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