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2020年12月20日

デュッセルドルフ、ビッグマンとアペルカンプが後押し

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 ブンデス2部ウーヴェ・レスラー監督にとって、4連勝はフォルトゥナ・デュッセルドルフ就任以来、はじめての快進撃だ。日曜午後に行われたザンクトパウリ戦でも3−0と快勝を収めたところだが、なんといってもその強さをみせているのはホーム戦であり、ここまで6試合で5勝1分。とりこぼした勝ち点はわずか2つしかない。

 確かに前節のオスナブリュック戦に関していえば、前半ではむしろ相手が押していたことをおもえば、その試合でも最終的に3−0で終わったことは内容より差がつきすぎていたかもしれない。しかしながらこの試合で2年半ぶりに出場したGKラファエル・ヴォルフの出番は決して多いものではなく、ゴールを脅かす場面はあまり見受けられていない。

 ブンデス2部降格を喫したデュッセルドルフでは、守備の要であったカーン・アイハンをはじめとして、チームの入れ替えを余儀なくされてきた。その中で特に守備において、レスラー監督は足固めを進めてきたところであり、ここのところの連勝の中でビッグマンたち(クラインツ、ホフマン、ダンソら)が、対人戦のみならず空中戦でも強さを発揮。「ボックス内における守備は本当によかった」と、オスナブリュック戦後にも指揮官は賛辞をおくった。

 さらにデュッセルドルフでは4人のラインを2列に並べた4−4−2システムを採用。その2つのラインが密接に結びつき合いことによって、例えば前々節のカールスルーエ戦での勝利では、アウトサイドでの自由はほぼ与えないディフェンス力を示してきた。これこそが開幕ダッシュでつまづいたデュッセルドルフが、年内中に再び昇格エリアを伺うところまで飛躍を遂げた、その大きな要因へとなっている。

 おそらくレスラー監督としても、ブンデス2部における戦いに慣れてきたところもでてきたのだろう。ただそれでも「苦しい時期はあったし、きっとこれからもその時期はやってくるはずだ」と警鐘。さらに「オフェンスについては、我々は改善をはかっていかなくてはならない」と言葉を続けた。だがデュッセルドルフでは、オフェンス面においても光明がみえはじめている。

 その中の1人が、アペルカンプ真大。オスナブリュック戦にてプロ初得点を決めた若き日本人MFは、シーズン当初では定位置確保までは至っていなかったものの、ここのところはチームに対する貢献度が日増しに高まりをみせているところであり、とりわけボールをもった際にみせる落ち着きが印象的で、いまや存在感をみせ、試合にうまく溶け込んでいるところだ。

 本来ならば本職である、中央でのプレーを希望したいところだろう。だがチーム事情により右ウィングでのプレーが続いているが、それでもレスラー監督は「彼はこのポジションにおいても、我々に多くのものをもたらしてくれる。非常にインテリジェントな選手だよ」と述べ、「ラインの間で動く彼を捕まえることは難しい。そして狭いエリアでは非常に上手いプレーをみせる。それに視野の広さも併せ持っているんだ」と、デュッセルドルフにとって久々のユースから飛躍をみせる選手へ賛辞を送った。 
 


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