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2021年05月04日

アペルカンプ真大が劇的決勝弾で昇格に望み!「言葉にできない」

Fortuna Düsseldorf
フォルトゥナ・デュッセドルフ
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 今シーズン、ここまでフォルトゥナ・デュッセルドルフは、ブンデス1部への復帰を目指し幾度となく、上位を伺えるチャンスは手にしながらも、その度に失速。ここぞという場面で力を発揮できなかった。だが、月曜日の夜は違った。1部昇格に向け必勝体制で臨んだカールスルーエ戦、ロスタイムまでもつれ込んだ激戦は、アペルカンプ真大によって決着が付けられることになる。
 
 その瞬間、ウーヴェ・レスラー監督の姿は空中にあった。試合終了の笛の音が鳴った後、指揮官はこれまでみせた事のないほどの喜びを爆発させ、選手1人1人を抱擁、さらにピッチを飛び跳ねる姿を見せていた。いかにこの試合が重要な意味をもつものであったか、まさにその象徴的光景だといえるだろう。

 だが試合展開は決して、フォルトゥナにとって望ましいものとはいえなかった。開始早々にダンソのオウンゴールで先制点を許すと、後半で逆転に成功するも、後半80分に今度はペナルティキックの献上により再び同点へ。しかしラストプレーでクートリスがセカンドポストへ供給したセンタリングを、イヨハが放ったボレーシュートがポストに当たり、それがアペルカンプの足元へ。それを押し込み、デュッセルドルフが貴重な勝ち点3を確保している。

 「本当にドラマチックでした。言葉にできない気持ちですし、とにかく嬉しいです」と、試合後に20歳の日本人MFはコメント。今季にブレイクを果たした1人でもある若武者だが、そのなかでも恐らく今夜はこれまでで最も価値ある得点を決めたと言える。これでデュッセルドルフは、入れ替え戦となる3位ハンブルクに並ぶ4位へ。

 しかしながら5位キールが3試合少ない状況からも、デュッセルドルフの喜びはあくまで限られたものでしかない。「大きな一歩、大きな前進だと思う」とアペルカンプは語ったが、主将アダム・ボジェクは「順位表のことはわかっている。僕たちはまだ他力本願のままだ」とも付け加えた。

 それでもこれからの残り3試合が、非常に興味深いものとなったことに変わりはない。これからブンデス2部でホーム最強のデュッセルドルフが迎える2試合は、ブラウンシュヴァイクとアウエという下位チームとのホーム戦であり、最終節に待つ現在2位(勝ち点差5)とのフュルト戦が、最終決戦という展開になるかもしれない。
 


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