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2021年05月04日

采配的中のレスラー監督、途中出場のアペルカンプ真大ら劇的勝利に貢献

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 このような強力な切り札を試合の流れから送り込めるような指揮官であれば、きっとその先には幸運が待ち構えていることだろう。ブンデス2部フォルトゥナ・デュッセルドルフのウーヴェ・レスラー監督は、ブンデス1部復帰に向けて必勝体制で臨むホーム3連戦の初戦、カールスルーアーSC戦にてジョーカーたちの活躍により劇的勝利。これでホームでの勝ち点数は2部最多の33となり、これからの2連戦にも俄然勢いがでてきた格好だ。

 今回の試合でデュッセルドルフは順調な立ち上がりをみせるも、「ポゼッションで慌ててしまっていた」と指揮官が振り返るように、逆に前半9分にダンソのオウンゴールにて逆に追いかける展開に。ただそれでも「飽くなき意欲」へ賛辞を送り、「最終的にはボックス内に6〜7人を送り込むドキドキの展開となった」ものの、それでも勝利という結果にまでつながった。

 その中でジョーカーとして起用されたブランドン・ボレロが得点を決め、エマヌエル・イヨハは決勝点前にボレーを放ち、ポストに弾かれたところをレスラー監督のお気に入りの愛弟子アペルカンプ真大が、最後は押し込んで勝負あり。ここまで素晴らしい成長曲線を描く20歳の日本人MFは「これまでプロとして経験した中で、最もドラマチックな試合だったと思います」とコメント。「跳ね返ってきたことはもちろん幸運でしたが、最終的にはそれは問題ではありません。苦境にも信じる気持ちを失わなかったことが実を結んだ」と胸を張っている。

 結果的にレスラー監督の選手起用は、新たな勢いをもたらすことに成功した。いや、それともむしろ、最初から彼らを先発起用すべきだったのか?ダヴィド・コフナツキは落ち着いてPKを沈めたとはいえ、ストライカーとしての役割は完全に失われていた。また中盤のエドガー・プリブも好機をつかみながら、結果としてなかなか報われずにいる。そのため少なくとも土曜日のブラウンシュヴァイク戦までには、レスラー監督は起用法で「頭を悩ませる」ことになるだろう。いずれにしても監督というものは、「ある週では英雄扱いされ、時にまたある週では盲目扱いを受けたりするものだ」。
 


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