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2020年05月12日

クラブ史上初の昇格年度で残留めざすウニオン「これからの9試合は別物」

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1. FCウニオン・ベルリン
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 週末より再開を果たすことになる、ブンデスリーガ。クラブ史上初となるブンデスリーガ昇格年度のシーズンは、コロナ危機による前代未聞の中断劇へと発展。残る9試合で残留を目指しラストスパートに入ることになるのだが、マネージャーを務めるオリヴァー・ルーネルト氏はkickerに対し、「別物の戦いとなることだろう」と、予想している。

 「おかしな気分だろうね。国歌を耳にし、スタジアムに足を運びながらも、そこには誰もいないのだから」そう語った同氏は、「そのことへの用意が、選手たちにあるのかについては、私にははかりかねるものだよ」と、言葉を続けた。

 2ヶ月以上に渡る突然の中断を経て、再開となるリーグ戦においては「サプライズ」も起こるとみており、「これまでのリーグ戦25試合と、これからの9試合は別物だということ。それを我々は受け入れなくてはならないんだ」と、強調。例えば、残りのホーム戦の数という点も、4試合しか残されていないクラブにとっては不公平な部分だ。「しかし、シーズン継続という以外に、我々には選択肢は無い」と、ルーネルト氏。

 もしもリーグ戦を再開しなければ、幾つかのクラブは即座に死活問題へと直面することは、すでに繰り返し伝えられてきたテーマだ。一方でウニオンの関しては、たとえシーズンが打ち切りになりTV放映権料が得られなかったとしても大丈夫だったと、同氏は見ている。「ただし、どういう形になっているかは、わからないよ。全てのフルタイム、パートタイムの従業員がいるということはなかっただろうね」

 現在直面しているコロナ危機による財政問題は、これから迎える移籍状況にも影響を及ぼすとみており、「これから2・3・4回に渡る移籍市場では、おそらくこれまでとは大きく異なるものとなることだろう。移籍は非常に少なくなると思うし、少なくとも移籍金額は少なくはかってくるはずだ。」と、語った。

無観客試合のみならず、試合前の合宿でも普段と異なる光景


 だがまずは目の前にリーグ戦へと集中していくことになる。現在ウニオンもまた合宿地にて隔離生活のなか準備を進めているところであり、その様子について先日契約を延長したばかりのグリシャ・プレーメルは「寂しいものさ」と、コメント。確かにピッチ上での練習ではかつてに近いものとなったが、感染防止対策から選手は一人部屋に籠ることが多く、食事も大型ホールで一同に会するとはいえ距離を保ち、食事のオーダーはビュッフェではなくホテル従業員へ。 「少し複雑になっているね」

 その一方で先日に同僚のネヴェン・スボティッチは、リーグ再開にむけてコロナ感染への「根本的な不安」は拭い去れないことを明らかにしていたが、プレーメル自身はそこまで怖さは感じていないようで、仮にそうであったとしても「誰一人としてプレーすることを義務化された選手はいない。もしもプレーを望まない選手がいれば、そこにクラブ側が障害を設けるようなことはしないだろう」と、語った。
 


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