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2021年07月26日

ウニオン・ベルリンの選手として「証明したい」、原口元気

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1. FCウニオン・ベルリン
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 土曜日の夕方に1.FCウニオン・ベルリンの新戦力たちは、新たなチームメイトの前でその歌声を披露しなくてはならない。それは原口元気にとっても決して例外ではなく、日本代表MFは日本の歌を披露する予定だという。だが30歳となったオフェンシブプレーヤーが、ウニオンで披露したいものは決してそれだけでじゃない。

 ドイツに住んですでに7年が経過しているという事実は、1.FCウニオン・ベルリンが夏季合宿を行っているオーバーレンゲンフェルトにて、メディアとの質疑応答にドイツ語で応じるその姿からも垣間見えるというものだ。逆にいえば7歳年下の遠藤渓太とは、そういった部分においても先に進んでいるといえるが、同じ共通の目的”ブンデスリーガの舞台での活躍”という目標を掲げる立場でもある。

 最近2シーズンはハノーファー96にて、ブンデス2部を主戦場としてきた原口が、今回の移籍により復帰したブンデスリーガの舞台で「自分のクオリティや特徴というものをみせていきたい」と意気込みをみせた。かつて2014〜2018年にかけて、同じベルリンの本拠地を構えるヘルタ・ベルリンでも活躍した原口は、そのファーストアプローチやその資質、スピードや情熱などが評価されていた一方で、得点に絡む効率性にはかけており、かつて指揮官パル・ダルダイ監督は「元気には3得点3アシストではなく、6得点6アシストを期待している」とコメント。

 それまでの原口は遊び心は見せるも安定感にかけ、良い仕掛け止まりとなることが多く見受けられていたのだ。しかしながらハノーファーで過ごしたブンデス2部の2年間では、15得点12アシストを記録。その自信を胸にこれからブンデスの舞台でも示していきたい。「1部リーグと2部リーグの差は大きいと思いますけど、でも2部で多くのことを学びました。かなり成功をおさめられたと思いますし、自信を感じています」と強調。

 一方でそのライバル関係であるヘルタからウニオンへの移籍については、デュッセルドルフとハノーファーを挟んでいることから、特に問題視はしていない。「今の僕は青ではなく、赤です」と原口。あとはヘルタ時代のイメージを、「より親しみを感じる」という、ここウニオンで払拭することができるか。

サミ・ケディラが訪問、原口の参考に?

 そのヘルタ・ベルリンでは、主にウィングでプレーする機会が多かった原口だが、ウニオンではボランチ、CMF、トップ下など、中央を主戦場とする見通し。そして実際にそちらのポジションの方が、原口元気にマッチしている可能性はある。

 加えて今回から同僚となる遠藤渓太について、ウニオンでの2年目でもなおフィジカル面や戦術面でも苦労する様子が見受けられており、「お互いに支え合っている」と語る原口だが、いい模範的存在にもなることだろう。「渓太はまだ若い。僕はもう30で、たくさんの経験を積んでいます」とコメント。そしていつの日か遠藤の口からも、この日に原口が口にした言葉を聞ける日がくるはずだ。「ドイツを気に入っています。僕にぴったりだと思いますね」
 


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