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2019年10月31日

グラードバッハは「オフサイド」と苛立つも、逆転勝利に安堵のドルトムント

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 水曜夜に行われたドイツ杯2回戦では、本拠地シグナル・イドゥナ・パークにて無事、16強入りを果たしたボルシア・ドルトムント。だがボルシア・メンヒェングラードバッハとの『ボルシア対決』第2戦では、試合の終盤まで互いに決め手を欠く試合展開となった。

 「アップダウンの激しい試合展開だったと思う。でも失点してから、うまくやり返せたのはよかった。」と、マーカス・テュラムの先制ゴール直後に、立て続けに2得点をあげ逆転勝利の立役者となったユリアン・ブラントは、そう喜びを語った。

 「こういった、苦しい試合ほど、特に自分たちの自信へと繋がっていくものだ。僕たちは若いチームだし、もっともっと学んでいかなくてはいけない。全てうまくいくものでもないしね、今日のように。でもそれでもこういった結果を得られれば、心身ともに救われるというものだよ。プレッシャーは楽になる」

 またベテランDFウカシュ・ピシュチェクも同様の見方を示しており、「相手にそこまで隙を見せてはいなかったけど、でもそれはグラードバッハについても同じことだった。スペースをなかなか見つけられなかったよ。先制点を許したことでより精力的にいく必要があったし、より攻撃的にリスクをかけていった結果、報われることとなった」と説明。

 そしてブラントの逆転ゴールが決まった瞬間、ドルトムントのルシアン・ファヴレ監督が喜びをみせた際に、大腿を抑える様子が見受けられていたが、ピシュチェクは「たぶん、肉離れじゃないか」と笑顔でコメント。「今回の勝利はチームにとって良いものだ。ただこれからまた、厳しい戦いがまっているけどね。ここまで無敗を続けていたヴォルフスブルクが相手だし」と述べている。


 その一方で、同点弾となったユリアン・ブラントによる、珍しいヘディングでのゴールについては、グラードバッハ側は「あれはオフサイドだ」と苛立ちを募らせているところであり、さらにマックス・エベールSDは、「今回、上回る戦いぶりをみせていたのは、うちの方だったと思う」と語気を強めた。「確かに華があったわけではなかったろうが、しかし良い守備をみせていたんだ」

 さらにロスタイムで審判員への暴言で退場となったローゼ監督について「何か言ってしまえば退場もしょうがない」としつつも、「オフサイドで同点とされて、そして本来コーナーのボールがゴールキックに扱われ、これから相手がさらに時間を使える状況になれば、感情的にもなってしまうさ」と擁護した。


 ただ少なからずグラードバッハ側にも、この試合での収穫はみられており、今季より監督に就任したマルコ・ローゼ監督は、この日は新システム3バックで臨むことを決断。その結果、ドルトムントのオフェンス陣を封じるなど、強豪クラブを相手にした時にうまく機能する手応えを掴むことができた。

 その一方でこの日に欠場を余儀なくされていた、クリストフ・クラマーについては風邪を患っているとのことで、「どれだけ早く熱と疲労から回復できるか、みていくことになる」とローゼ監督。またドルトムント戦で負傷交代していた、ラミー・ベンセバイニについては、筋肉系に負傷を抱えた模様。ただまだクラブ側から診断の結果はあかされていない。
 


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