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2019年11月17日

ユーロ2020出場権獲得のドイツ代表、クロース「優勝候補ではない」

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 4−0とベラルーシ代表を相手に”快勝”を収めた、ドイツ代表。だが決して”会心”の試合を見せられたというわけではなく、先制点を奪うまでに多くの時間を要し、さらに2度のオフサイドによるゴールという多大なる幸運によるものであり、さらにランク86位を相手にむしろ守護神ノイアーが目立つ試合展開にもなってしまった。

 この試合がカール=ハインツ・ルメニゲ氏やゼップ・マイアー氏と並ぶA代表95試合目の出場を果たし、さらに所属クラブも含めて2014年ぶりとなる1試合2得点を決めるなど、特別な夜をグラードバッハで過ごしたトニ・クロース。試合内容については「これほど深く守るチームを相手にしては、先制点を奪うまでは難しさもあるものだよ。でもそれからは流れは良くなっていったと思う」と、TV局RTLに対してコメント。

 またこの試合では、ユーロ2020への本戦出場のチケットも確保することに成功したが、しかし今大会においてドイツは優勝候補の一角には入っていないともみており、「現時点では、僕たちは優勝候補ではないよ。ただ、だからといって、それで何かになるわけでもないけどね」と言葉を続けている。

 そして再建を目指すドイツ代表にあって、リーダー的存在としてチームを牽引することについては、「29才にして大ベテランになる、というのはちょっと特別なことではあるね。でもこのチームには高いクオリティをもった、多くの選手たちがいるし楽しいよ。ただ経験不足は否めない。それでも展開としては改善が見られていると思うし、僕たちは順調に来れているという印象はある」との考えを示した。

 ヨアヒム・レーヴ代表監督は「コンビネーションも垣間見えていたし満足だ。ベラルーシはそうそう大敗するようなチームではなく、むしろ接戦を演じてきた。それにうちには若い選手も多くいるからね」と述べつつ、ただ課題としては「3−0としたあとで、ルーズなところも見受けられた。もっと一貫性をもって臨んでいかないと」とも指摘。実際にこの試合では75分でのPKなど、マヌエル・ノイアーが幾度も好セーブをみせチームを救う場面が見られている。


 またトニ・クロース以外にももう一人、この試合では特別な記録を残した選手がいる。伝統あるボルシア・メンヒェングラードバッハの歴史において、ドイツ代表として本拠地のスタジアムで初めてゴールを決めた、マティアス・ギンターだ。センターバックでの起用ながら、オフェンス面でも印象的なパフォーマンスをみせていることについて、同選手は「以前には、サイドバックでプレーしたこともあったからね」とコメント。

 試合開始前の会見でもギンターを賞賛していたレーヴ監督は、「ギンターは非常に自信をもっており、プレーの面でも非常に良いものをみせ、そしてここ数年で明らかなディフェンス面での向上が見られている。我々からの期待を彼自身もよく理解しているし、今日は彼にとって素晴らしい夜となったね」との評価を改めて語っている。
 

 ちなみに今回のユーロ2020本戦出場権獲得に伴い、ドイツ代表全体に対して報奨金200万ユーロが支給されることが確定。さらにグループリーグ首位での通過となれば、その金額は300万ユーロにまで上昇する仕組みとなっている。ただ今回の報奨金の具体的な分配方法などは明らかんはなっていないものの、以前に話し合いの結果でこれまでよりも金額は抑えられたものとなっていることが発表された。
 


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