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2021年02月09日

宿敵相手に大幅入替え、ローゼ監督の判断に批判の声

Borussia Mönchengladbach
ボルシア・メンヒェングラードバッハ
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 ドイツ杯準々決勝VfBシュトゥットガルト戦を2−1で勝利し、それから間も無くして迎えたリーグ戦、1.FCケルン戦にて大幅な選手の入れ替えを敢行したマルコ・ローゼ監督の采配は、その後に大きな波紋を呼ぶこととなった。強烈なライバル関係にあるケルンを相手に、オーストリア人指揮官が「実験的な姿勢で臨めると判断できるということは、それだけボルシア・メンヒェングラードバッハというものを理解できていない」と、FPMGサポーターズクラブは批判を展開。
 
 特にグラードバッハは年明けから非常に順調な戦いをみせてきており、下位争いを展開する宿敵相手のダービーマッチ敗戦に加え、CL出場権争いを展開する中での貴重な勝ち点の取りこぼしという流れで迎える、週末のヴォルフスブルクとの上位直接対決は、一転して今後の方向性を占いかねないほどの重要度を増してきた可能性は十分にあるだろう。まして最近ではローゼ監督には、ドルトムントの次期監督候補として名前も浮上している。

 ただ指揮官自身も、ケルン戦での大幅な入れ替えによるリスクは承知の上ではあった。「サッカーというのは、そういうものだと思う。勝てば官軍負ければ賊軍、勝利していれば入れ替えの名人と評されるというものだよ」と語るように、過密日程による選手の負担を考慮するならば、ローゼ監督の判断も理解できるものではある。実際に入れ替えせずプレーしたシュテファン・ライナーのkicker採点は、この日最低の5.5という結果だったことは特筆すべきだ。

仕事人、トニー・ヤンシュケ


 逆にここのところ好調だったエルヴェディの代役を務めた、トニー・ヤンシュケについては、kicker採点2.5と好パフォーマンスでその期待へと応えている。別の言い方をするならば、この頼れる守備のオールラウンダーのように、起用された選手たちがそこでパフォーマンスをしっかりとみせられたならば、こういった議論が回避できた。特にヤンシュケに関していえば、11月末に行われたシャルケ戦以来の先発出場であり、実戦経験の不足は言い訳にはならない。

 おそらく週末のヴォルフスブルク戦からは再び、マティアス・ギンターとニコ・エルヴェディがCBコンビを形成してピッチに立つことだろう。そしてヤンシュケはそれに不平不満を示すことなく、パックアッパーとして出番に備え準備を進めていく。先発11にだけでなく、選手それぞれが置かれた立場の中で全力を尽くすということ。それに応えられる信頼度の高さこそが、現役引退後のポストを確約する形で、先日2023年まで契約延長をグラードバッハを結んだ理由にもなっている。
 


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