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2019年12月01日

ファヴレ監督曰く「素晴らしい勝利」も、あくまで自重するロイス

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 バイエルンとのドイツ頂上決戦に敗れ、昇格組パダーボルン戦では一時3点差をつけられてドロー、そしてCLバルサ戦では1−3と完敗を喫し、ルシアン・ファヴレ監督の進退問題にもゆれていたボルシア・ドルトムント。週末に行われたヘルタ・ベルリン戦では、選手たちは指揮官最後の試合とすることを食い止めるため全力を尽くし、そしてサンチョ、アザールが前半序盤のうちに立て続けにゴール。その後にフメルスの退場もあり不安定な時間帯も過ごすことになったが、最終的には2−1で勝利をおさめることに成功している。

 試合後ファヴレ監督は、フメルスの退場の前に起こっていた、元ドルトムントのヴォルフによるアザールのプレーが「本来あれは、ファウルだった。明らかなね」と、スカイとのインタビューの中で強調。それでも後半45分間にわたって数的不利のなか持ち堪えた選手たちに対し、「素晴らしい勝利だった。全力を出し尽くしてくれていたし、10人で後半を守り切るというのは、決して容易なことではない」と賛辞をおくった。


 なおファヴレ監督は今季2度目となる3バックを採用し、ヘルタのフィジカルに今季2度目の先発となるザガドゥを起用。確かにルケバキオに対するポゼッションのミスから失点につながったが、後半では4バックに変更してプレー。終盤のヘルタのラストチャンスを身を挺して防ぐなど、勝ち点3確保に貢献している。ツォルクSDは「見事だった。ヘルタの大型選手にうまく対峙していたし、前回の先発時と同様に良いプレーをみせてくれた」と評価。同僚のブラントも「フィジカル面で、彼が本当にうまく持ち堪えてくれたね」と語った。

 しかし今回の勝利の喜びを、一定の距離をおいて見ているのが、主将マルコ・ロイスだ。「これは確かな方向に向かう1歩ではある。ただ決してまた全て守備良くいったというわけでもないんだ。引き続き、ハードに取り組んでいかなくてはならないよ」と気を引き締める。加えて次節のフォルトゥナ・デュッセルドルフ戦では、この試合の後半と同様に、引き続きフメルスが出場停止で不在という状況だ。


 一方でヘルタ・ベルリンの指揮官として初陣となったユルゲン・クリンスマン監督も、「この試合では、本来もっと良い結果を手にしていてもおかしくはなかった」との見方を示しており、「少なくとも2−2にはできたはず」と強調。フメルスの退場直後となった、後半開始早々にダヴィー・ゼルケが同点弾を決めたかにみえたものの、VARの介入により得点は取り消しとなっている。

 「苛立ちを覚えるね。あの得点はかなり意味があったんだ。」と悔しさをにじませたクリンスマン監督。ただそれでも数的有利のなかで「素早く試合を展開できなかった。あまり押せなかった」ことにも触れ、「我々はチャンスもそこまで得られていなかったよ」と反省の弁も述べている。
 


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