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2019年12月16日

ヘルタ、U16で人種差別受け試合を中断。対戦相手は否定

Hertha BSC Berlin
ヘルタBSC
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 ヘルタ・ベルリンは土曜夕方に声明を発表し、主審の指示に従う形で後半68分に、Bユースの試合を中断したことを発表した。「我々ヘルタ・ベルリンは、人種差別など差別行為があったと判断している」なおその試合までヘルタU16は2−0とリードしていた。

 ヘルタで役員を務めるパウル・コイター氏は「時にはサッカーよりも大事なことに直面するものだ」とコメント。「我々には選手、そして社会に対する責務がある。このことを我々は非常に真摯に受け止めているし、だから今回の試合中断は正しい判断だったと確信している」と言葉を続けている。

 しかしながら対戦相手のアウアーバッハは、この批判内容について否定しており、「VfBアウアーバッハは、主審も彼のアシスタントも、人種差別のような発言を認識していないと確信している。これは試合後に審判団から確認したものだ」と反論。「ヘルタによる誤解もあり、この試合が人種差別の発言が行われた試合として認識されることになった」と説明した。

 確かにアウアーバッハの選手たちは、「許容範囲を超えた」中傷を口にしており批判も致し方ないとの見方を示しつつも、あくまでそれは「プレーに関する」野次であったと主張。「人種差別」に関しては否定しており、確かにシーズンでは苦しい戦いが続いてはいても「常にフェアな姿勢で試合に臨んでいる」としている。

 ちなみに1週間前の金曜日にンデス4部相当のヘルタ・ベルリンの下部チームでは、エンガンカムがロコモティフ・ライプツィヒの選手、そして一部のファンから人種差別行為を受けたとしており、これに対してもヘルタ側は断固として対応していく姿勢を強調。

 ヘルタのコイター氏は「こういった我々の姿勢が1つの警告になれるかもしれないと思う。こういった状況の中では、勝利よりも明確な姿勢を示していくということの方に我々は重きを置いているんだ」と述べた。
 


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