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2019年12月22日

クリンスマン監督効果!3試合連続無失点で強豪相手に勝ち点

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 監督就任最初の試合となった、強豪ボルシア・ドルトムント戦でこそ1−2と惜敗で黒星発進となったものの、それ以降はヨーロッパリーグ出場のフランクフルトと痛み分け、今季好調のフライブルク戦で初勝利をおさめると、続くCL出場のレヴァークーゼン相手に連勝、先日は首位争いを展開するグラードバッハ相手に痛み分けを演じて見せた。

 元ドイツ代表マルヴィン・プラッテンハルトは「もちろんクリンスマン監督は、僕たちを熱くしてくれる存在だ。そこに勢いが生まれているし、みんながアピールに燃えている。そしてここまでうまく事が運んでいるよ。3試合連続で無失点なんて久しぶりだ」とコメント。それはちょうど4年前にまで遡ることになり、特筆すべきは残留争う状況から強豪相手に無失点を継続したことだ。

 そのグラードバッハ戦後に「前半はうちが相手に迫っていたが、後半は逆だった。ドローは内容に見合っているだろう。ただ仕留めきれなかったとも言えるだろうし、ロストもみられていた」と振り返った指揮官は、本来はボリビア代表監督就任へ「98%」傾いていたにもかかわらず、ヘルタの相談役会就任を決断したことを明かし、その後に「サプライズ」で橋渡し役の監督復帰となったが、「ここのプロジェクトが非常に興味深いのでね。どんな役割にしても助けになりたいと思った」と説明している。

 ヘルタ・ベルリンではこの夏、ラース・ヴィンドホルスト氏が持つTennor社が、2段階に分けて総額1億2500万ユーロを投じる形で、現行では再上限となるヘルタBSC GmbH & Co. KGaA の株49.9%を取得。インゴ・シラーCFOも「新次元」との言葉を用いて期待感を示し、マネージャーを務めるミヒャエル・プレーツ氏は「中期的に国際舞台に立つというチャンスが高まる」と語っていた。そのヴィンドホルスト氏には2名の相談役会会員を送り込む権利が付随しており、その1枠を親交の深いクリンスマン氏に依頼。

 ちなみにクリンスマン氏の父、ジークフリード・クリンスマン氏は、熱心なヘルタ・ベルリンのファンであり、クリンスマン氏自身もヘルタ・ベルリンのクラブ会員のメンバー。さらに息子のジョナサンは、2017年から2019年にかけてヘルタ・ベルリンにてプレーするなど、家族として深い繋がりもあったのだが、ただボリビア代表監督に「98%」傾倒していた状況で同氏の説得に成功したことは、ここのところのV字転換という点で既に功を奏していると評価することができるだろう。
 


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