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2020年02月07日

シャルケ戦での人種差別行為に、元主将ヘヴェデスや友人ヘンリクスらが反応

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 先日行われたドイツ杯16強FCシャルケ04vsヘルタ・ベルリン戦にて、一部のシャルケファンから相手DFジョーダン・トルナリガに対し、人種差別行為が行われたことを受けて、元シャルケ主将のベネディクト・ヘヴェデス、さらにはトルナリガと友人のベンヤミン・ヘンリクスが自身の見解を示した。

 これまでドイツ代表として3試合に出場した経験ももつヘンリクスは、「大鉈を振るうべきだ。実行者に対して、僕は生涯スタジアム出禁にしても構わないと思うし、僕から見ればそれは当然のことだと思う」と、SIDに対してコメント。現在フランス1部ASモナコにてプレーする22才は、それ以前にレヴァークーゼンにてブンデス62試合に出場しており、「そこまでの対応が、今日可能なのかどうかは、わからないけどね」と言葉を続けている。

 そしてヘンリクスにとっては、ピッチの全員がその場を後にすることもまた選択肢の1つであり「そうすれば、そのファンたちに責任がいくことになる」と説明。これにはシャルケの元主将、ベネディクト・ヘヴェデスも同調しており、人種差別行為が行われた場合には「完全に、試合を止めてしまう」というアイデアを、ドイツ・テレコム電子版にて語った。

 なおヘルタ・ベルリンでは既に、容疑者不特定のまま告発へと至ったという、ドイツの大衆紙ビルトが報じた内容をSIDに対してみとめており、またすでに警察、そしてドイツサッカー連盟も、今回の件について調査を開始したことを明らかにしている。

ワグナー監督へ、出場停止処分は科されず


 またそのトルナリガは激昂を押さえられず、延長100分にピッチ脇で激しくタックルに行った際、シャルケのベンチにあった飲み物のケースを両手に持ち、苛立ちから地面に叩きつけて警告2枚で退場。さらにそのトルナリガを軽く掴んでいたとして、VARの判断の末にシャルケのワグナー監督も退場処分となったが、試合後にワグナー監督はあれは、トルナリガを支えるために掴んだ行為だったと説明。

 そして金曜日にドイツサッカー連盟では、そのワグナー監督の指摘通りに、出場停止処分を科さないことを発表した。ロレンツ裁判長は「スポーツマンシップに反する行為はなかった。トルナリガとの衝突前もその後も、手助けに動きその場を治めようとしていた。それはトルナリガからの意見陳述からも認められた」と語っている。

ヌーリ氏「ヘルタのみんなが、トルナリガの味方だ」


 そのトルナリガは、その試合から二日がたった昨日、改めて自身のインスタグラムにてその胸中を告白。ただ週末に行われるリーグ戦での起用については、クリンスマン監督は特に明言を避けていたのだが、ただアシスタントのヌーリ氏は「ジョーダンは準備ができている」と断言。「一切の心配を私はしていない。彼はこのクラブ全体が、彼の味方であると感じているはずだ」と付け加えており、さらにファンも今回のホーム戦では、トルナリガの背番号25が描かれた旗を何千にも振って迎えるプランが立てられているところだ。
 


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