ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2020年02月12日

クリンスマン電撃辞任の裏にある、TDの夢、GKコーチの復帰

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 火曜日の朝に突如として、ヘルタ・ベルリンの監督を辞することを発表した、ユルゲン・クリンスマン監督。だがその退任劇の裏には、同氏が思い描いたある目的が存在していたようだ。kickerが得た情報によれば、クリンスマン氏は監督期間を終える来シーズンより、2年契約でテクニカル・ディレクターとして就任する考えだった模様。

 これまで競技部門ではミヒャエル・プレーツ代表のみという状況だが、これにさらに厚みを持たせる考えだったようだ。一方でヘルタ側も、聞くところによれば、その話を完全にシャットアウトしてはいなかったものの、プレーツ氏とクリンスマン氏は残留争いの最中にあることから、これから重要な局面を迎えるリーグ戦に集中したかったようだ。

 ドイツの大衆紙ビルトに対して、クリンスマン氏は「この形では、うまく機能しない」という思いがあり、「信頼している人たち」とそのことについて確認し、さらにクラブ内で「異なる考え、方向性」もみられることから身を引くことを決意したという。


 さらに同紙に対して、クラブ首脳陣と「中期的な共同での取り組みと、専門的なことについて議論をしていた」とも述べており、「私の考えではイングランド式のように、監督には競技に関する全ての責任があるべきだと思う。移籍に関してもね。しかしここドイツでは、代表やディレクターといった職務が別の発展をみせた」と説明。「それでは自分に合わないと思うんだ」と言葉を続けた。

 そしてここ数週間では本業から外れたところでも「非常にエネルギーを必要」とする所があり、「本来監督として私は、エネルギーを選手たちの方へと注ぎたいと思う」と強調。その上でこれまで指揮をとった試合(3勝3分3敗)については、「非常に不安定なチーム状況を引き継いだ。その中で悪い試合だったといえるのは、1試合くらいだよ」と胸を張っている。


 その一方でヘルタ・ベルリンは、クリンスマン監督退任から24時間経たないうちに、ショルト・ペトリーGKコーチを復帰させる判断を下したようだ。ちなみにペトリー氏はクリンスマン氏の息子ジョナサンを2年に渡りコーチ。しかし昨年3月、その練習に臨む姿勢について「人間性の成長でまだだった」と批判。

 これにクリンスマン氏も「もちろん、それは正しいことだろう」と語っていたが、専門知識でも人間性でも高く評価される同氏は、クリンスマン監督就任から職務を外されていた。マネージャーのプレーツ氏は、今年に入ってからそのペトリー氏を、U17のコーチに就任させており、クリンスマン監督後の監督就任から復帰の可能性を残していたようだ。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報