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2020年04月17日

元FWラバディア監督から、イビセヴィッチ「とても多くを学んだ」

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 アンテ・チョヴィチ新監督の下、大口投資家であるヴィンドホルスト氏を迎えて臨んだ、今シーズンのヘルタ・ベルリン。しかしながら3度にも及ぶ監督交代と新型コロナウィルスによりシーズン中断、さらに主将ヴェダド・イビセヴィッチにとっては、クリンスマン、ヌーリ両監督下では思うような出場機会が得られない苦しいシーズンを経験することとなった。

 「これも人生」と振り返ったベテランFW。そのヘルタとの契約は今シーズンいっぱいまでとなっているところだが、「今はクラブの今後のプランを待っている。ただ重要なことは僕の体調が良いということだね。」と述べ、今は来月からの無観客試合でのリーグ戦再開が見込まれることから、「まずはプレーできることを喜ぶべきだろう。前向きになるという点で良いシグナルだと思う。サッカーも社会の一部。試合をみてもらえることはプラスだと思うね」と言葉を続けている。

 今回ヘルタの監督に新たに就任したラバディア監督とは、2013年3月にELラツィオ戦にて無観客試合を経験。「あの時は全然たのしめなかったよ。お客さんがいるのは別物なんだ。ただ家で座っているよりは、観客がいなくともプレーしたいと思うものだよ」とコメント。そして残りのリーグ戦9試合のなかで、イビセヴィッチとしてはかつての恩師の下で巻き返しをはかっていきたいところだ。

 「ホッフェンハイムからシュトゥットガルトへの移籍で、伝統あるクラブでプレッシャーが増していた。でもその1年目でとても成功に満ちた時間を過ごせたし、そこでラバディア監督から多くを学んだんだ。監督が元FWの場合はFWとしてメリットだよ。あの時期に成長できたし、それは彼によると思っている。FWとして理解してくれた」


 その一方でVfLヴォルフスブルクにて負傷からの回復を目指しているダニエル・ギンチェクもまた、ラバディア監督からの恩恵を受けたと明かすFWの一人だ。「今はこの時間を利用してフィジカル面の改善を目指しているよ。背中に特に問題がないのは何よりだ」と語った同選手は、ラバディア監督の就任に伴い「ショートメッセージを送った」とも明かし、「彼にとても感謝している。当時移籍を決意した理由の1つが彼だった。そしてその結果、ヨーロッパリーグの舞台に立つところまで飛躍させてくれたんだよ」とコメント。

 「ヘルタ・ベルリンが置かれている状況は、決して容易なものではないだろう。ただ市場にいたオプションのなかで、ラバディア氏はトップ3に入る逸材だ。僕は彼のことをとても高く評価しているし、きっとヘルタ・ベルリンは早い段階で再浮上してくることだろう。おそらくコロナ危機を経て、ヘルタ・ベルリンはとても良い状態でリーグ戦再開を迎えるはずだ」と、エールを送った。


 そのラバディア監督はコロナ危機により非常に制限された中での準備期間について、「決して容易なことではない」ものの、「非常に集中して高い学習意欲をもって」臨んでいると選手たちを評価しており、「まだ数週間の個人練習あけでボールを触ったばかりだから、そこまで熱を帯びて練習ができているわけではないがね。」ともコメント。「チーム練習がリーグ戦再開の10日前なんてことにならなければ良いが」と前置きしつつ、無観客でもリーグ戦再開にむけて「監督として」当然ながら切望していることを強調している。


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