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2020年05月18日

ヘルタの得点祝福シーンで議論、DFLは処分無しも、別の監督からは苦言

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 週末に行われたTSGホッフェンハイム戦にて、3−0と快勝をおさめてこの上ないスタートを切った、ヘルタ・ベルリンのブルーノ・ラバディア新監督。この試合で経験豊富な選手たちを数多く起用した指揮官は、スカイとのインタビューにて安堵の表情を浮かべており、「自分たちの立ち位置はわかりかねていた。ただ選手たちは非常に良いプレーをみせてくれていた」とコメント。この5週間では「土台づくり」を目指しており、「チームの更なる結束をみてもらえたと思う」と胸を張った。「この勝利が必要だった。今後への追い風となるよ。」

 ただその得点シーンについて、少なくとも短時間にわたり主将イビセヴィッチをはじめとして、ヘルタの選手たちが、祝福の際にドイツサッカーリーグ機構から推奨される距離を置くことを無視した行動をみせ注目される結果に。「みんなが見ていることはわかっているよ」とこのテーマについて語ったラバディア監督は、「これはサッカーの一部。検査を頻繁に行っているので、許されることではないか。」と説明している。

 なおドイツサッカーリーグ機構はこのテーマについて即座に反応をみせており、選手のゴールシーンでの祝福の場面については、ドイツサッカーリーグ機構が定めるコンセプト内にて規定されたものではなく、あくまで補足説明された注意書きに過ぎず、そのため特に制裁などは不要との見解を発表した。

ラバディア監督の見解


 さらに日曜には、ラバディア監督はジャーナリストに対してビデオ会見にてコメント。「ルールを破った訳ではなく、あくまで推奨事項だ。それは何より重要なこと。サッカーは接触競技。それに我々は6度のコロナ検査も受けている。それをしっかりと整理し比較してみることが重要だ。対人戦でもCKでも相手と非常に密接にプレーする。それはどうしようもないこと。我々は非常に微妙なラインを進んでいくことになる」

 そう語った新指揮官は、さらに「人々はサッカーを渇望しており、教会の聖歌隊のようなプレーをしてはいけない。サッカーをみたい人たちがたくさんいる。良いプレーをしてほしいが、感情を押し殺すように言うのは難しい。」と語り、「選手たちにとって今季4人目の監督であり、多くの交代劇が起こってしまった。コロナ危機でも様々なことがあった。今季3得点ははじめてのことであり、5週間も隔離生活を過ごしていたなら喜びもひとしおというもの。ヒステリックになるべきではないよ」とも主張。

 加えて「DFLや行政など、関係者すべてが素晴らしい仕事をしてくれた結果、リーグ戦再開のときを迎えることができている。悪いことばかりに目を向けるべきではない。他よりも先に実現できたことを誇りに思うべきだろう。良い試合をみせること、そしてそれを見続けてもらうこと。それが全てなのだ」と訴えたが、それと同時に今後については「これから選手たちと話をする」と述べるにとどまっている。

コーフェルト監督は反論


 一方で、明日月曜に試合が控えるブレーメンのフロリアン・コーフェルト監督は、「我々は行政やDFLからの全てのガイドラインへ細心の注意を払っている」とした上で、「ブルーノの発言には理解できる面がある一方で、ただ全ての監督に対して見解を述べる必要性もまた生んでしまった。誰もが守るべきだったルールが無視され、それがチームなど関係者へと1つの問題を提起する格好となっている」と苦言。

 そしてブレーメンでは「我々は全ての問題について話し合ってきたし、選手たちは初日からすべて非常に意識して取り組んでいる。ここではそういったことは起こらないと思っている」と述べ、「ハグをするようなことはないだろう」との考えを示した。

ボヤタについては誤解を強調


 ただヘルタ・ベルリンでは得点シーンでのみならず、さらにデドリック・ボヤタとマルコ・グルイッチの場面についても話題に。その結果、ボヤタが説明する展開となっているところだ。問題となった上の写真に映し出されているもの、それはグルイッチに密着しているボヤタの様子。

 ただこれは、「キスしたわけでも、祝福したわけでもない。ただグルイッチの顔に手をあててしまったところだ」と自身のインスタグラムにてコメント。「通常の状況で指示をしていた」と語っており、実際に写真は前半のもの。一方でヘルタが決めた3得点はいずれも後半のものだ。

 それでもいずれにせよボヤタ自身は、今回の行動について反省をしており「こういった状況にあるのだから、気を配らなくてはいけなかった」と述べ、「プレーや祝福の仕方など、うまく対応していかなくてはいけない」と投稿している。
 


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