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2020年05月29日

ヤースタインが再び致命的ミスも、ヘルタは擁護「それ以外は良かった」

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 水曜夜に行われたRBライプツィヒ戦では、ヘルタ・ベルリンのGKルネ・ヤースタインはまたしても決定的なミスを露呈。パトリック・シックがPA外から放ったシュートは、ヤースタインの腕に収まったかに思えたものの、うまく掴み切れずにあろうことか自らの右腕でゴールへと送り出す結果に。ヘルタは強豪を相手にリードを許す苦しい展開へと陥っている。ただ最終的にはクーニャが獲得したPKをピョンテクが決めて同点としており、試合後ラバディア監督は「誰かがミスをしたら、それを誰かがカバーすることを期待しているtと選手たちに伝えていたんだ」と、勝ち点1確保へ胸を張った。

 その一方でヤースタインについては、「彼がうちの先発GKであることは明らか」と強調。「彼はここ2試合でも素晴らしいプレーをしていたし、ライプツィヒ戦でもあの場面を除いて、良いプレーを見せていた。ただこういうことも起ってしまうものさ」と、擁護。マネージャーのプレーツ氏も、「ルネは5年に渡り先発を務め、その大半で良いプレーを見せてくれた。確かに今季は常に最高のパフォーマンスをみせているわけではないが、しかしそこに理由があることもわかっている。ブルーノが加入してからは、ルネは以前のような安定感と信頼感をみせていると語っていた。彼がいてくれることを、我々は嬉しく思っているよ」と、述べている。

 そのプレーツ氏が語った理由の1つとして見られているのが、前半戦途中で就任したユルゲン・クリンスマン監督が、ヤースタインが信頼を置いていたペトリー氏からケプケ氏へとGKコーチの変更したことだ。そのクリンスマン氏が2月に電撃退任すると、プレーツ氏はヤースタインの復活に向けてペトリーコーチを復帰。それでもなかなかヤースタインの状態は上がることなく、後任のヌーリ監督は最終的にトーマス・クラフトを先発として起用することを判断するにいたった。

 だがコロナ危機中断明けから指揮をとるラバディア監督は、トーマス・クラフトの負傷もあってヤースタインんを先発へと復帰。だがかつての信頼を取り戻せるかどうかは、ミスの数だけでなくそのミスの深刻さも重要な要素であり、また彼の35才という年齢を踏まえピークを過ぎているのではとの見方もできる。ヘルタとの契約は2021年まで残されているが、まずはラバディア監督としては自分の目で状況を確かめたいところだ。

 その裏でヘルタではゴールキーパーの補強も模索しているともみられているが、ただベシクタシュへのレンタルが早期に終了した、リヴァプールのロリス・カリウスについては、確かにペトリー氏とカリウスとの間には電話でのコンタクトはあるものの、kickerが得た情報によればヘルタ側は特にオファーを出す予定はない。またクラフトとの契約は今季いっぱいまでとなっており、逆に2年間オスナブリュックにレンタルしていたニルス・ケルパーが復帰。来季に向けたヘルタのGK構想はまだ全く見えてこないが、ただ今回のアウグスブルク戦でもヤースタインが、前半戦のようなチョヴィッチ監督解任劇につながったような低調なプレーを露呈してしまえば、ヤースタイン支持者でさえその議論はそのうち潰えるものとなるだろう。
 


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