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2021年02月23日

ダルダイ監督、ゲンドゥージは「思春期の反抗のよう」

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 リーグ戦22節を終えて勝ち点数はわずか18。大きな野心をもって今季に臨んだはずのヘルタ・ベルリンにとって、これはあまりにも物足りない数字だ。入れ替え戦となる16位アルミニア・ビーレフェルトとは、勝ち点で同数に並ばれるなどまさに残留争いの真っ只中に陥っている。「何かがうまくいっていないんだ」とパル・ダルダイ監督はTV局スカイに対して語った。

 実際に最近のヘルタではこの試合でも見られたように、「闘争心」も「得点チャンス」もみられるものの、結果へとつながらない。確かにそれはフランクフルト(1−3)、バイエルン(0−1)、ライプツィヒ(0−3)のように、「チャンピオンズリーグ並の経験」(ダルダイ)という結果だったかもしれない。だがビーレフェルト(0−0)、ブレーメン(1−4)、シュトゥットガルト(1−1)の説明にはならない。

 その理由として考えられるのが不運、個人の力、そして判断ミスだ。例えばサビッツァに許したシュートはまさに「特別な一撃」というべき見事なゴールであり、逆にヘルタは絶好機を掴むも、ルケバキオ(22分)、ラドニッチ(80分)ともにギリギリの所でクロスターマンに阻まれた。「チャンスはあった。でも活かせなかった」とクリュンター。エースのクーニャが978分間も得点から離れ、チームとしても8試合で3得点という状況から、一刻も早く打開していかなくてはならない。

 守備面に関しても試合の大半で、主導権を握っていたのはヘルタの方だったのだが、しかしながら個人のミスによってその努力は水の泡と化している。マテオ・ゲンドゥージが自ら仕掛けて状況の打開を図ったものの、しかしながらそれは自軍のペナルティ・エリアでのロストへと繋がり、相手選手のチャージにファウルを主審へと訴えたが、最終的には失点へと繋がった。パル・ダルダイ監督も「あれはファウルではない」と叱責。「ああいう場面を軽く見る傾向が彼にはある」

 フランスU21代表主将はその高いポテンシャルと共に、危険なプレーをみせる傾向にもあり、時にスペースが皆無な場面で無謀なドリブルを行ってロストする場面も。それこそがシュトゥットガルト戦において、遠藤航に許してしまったことであり、最終的にはカライジッチは得点につなげることはなかったものの、ライプツィヒではその代償をしっかりと払うことになる。

 選手本人も「ボールをもつことは好きだ」と公言しており、うまくいけばチームにエネルギーをもたらしてくれるが、その臆することなくボールを要求する結果、あまりに多くの責任を負うことさえ厭わなくなっており、そのうえ前述のような難しい状況で自ら打開策を模索していく。「彼のラストパスのクオリティはわかっているし、そのキープ力でチームをサポートし、トップにつないでいる。ただそれは相手が疲労しているような、例えばバイエルン戦の時では非常にうまく機能した。だがライプツィヒ戦でもそれを期待したが、ただあのようにドリブルを仕掛けていくという意味ではない」と指揮官。

 「彼はまだ若い。時に思春期のような反抗を見せることもある、ただどこまで許されるのかを知る必要があるよ。彼は学ばなくてはならない、必死にね。投げやりではその報いを受けることになる。審判がいるしVARもあるんだ。学ばなくてはいけない。そしてその成長を我々は見極めていく。かつてミッチェル・ヴァイザーにもそういうところがあった。我々は互いに理解を深め、そして1週間セカンドチームに送致した結果、彼は見違えるような姿で戻り、その後に最高のシーズンを過ごしたんだ。」と期待感を示した。
 


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