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2021年03月02日

ボビッチ氏がヘルタ・ベルリンのプロジェクトへ魅力を感じる理由

Eintracht Frankfurt
アイントラハト・フランクフルト
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 現役時代の晩年となる2003〜2005年までヘルタ・ベルリンにてプレーし、2005年からは会員となり、今もなお家族がドイツの首都へと居を構えるフレディ・ボビッチ氏は、このベルリンへ感じる愛着と共に、常にチャレンジ精神をもって取り組むことを好む人物。例えばここ、ヘルタ・ベルリンの復興プロジェクトのように。

 長年に渡り競技部門取締役を務めてきた、ミヒャエル・プレーツが1月に解任となった際に、フレディ・ボビッチ氏の名前はその後任候補の1人として浮上。ただし2023年までアイントラハト・フランクフルトとの契約を残していることや、RBザルツブルクのクリストフ・フロインド氏の名前が浮上したこともあり、就任への期待感は若干薄らいできた感はある。

 だがもしもボビッチ氏がヘルタへの移籍を希望してクラブに直談判し、その上で契約解除へと成功するならば復帰への道は開かれることにはなる。だが現在4位につけるクラブから、今は残留争いを展開するクラブへの移籍を本当に希望するのだろうか?一見するとそれは不合理のようにも見えるが、しかしながら投資家ヴィンドホルスト氏の存在により、ヘルタ・ベルリンには遥かに大きな可能性を感じとることができるだろう。

 例えば金銭面だけでみてみても、今年の6月末日までには3億7400万ユーロ(およそ480億円)を資金投入しする予定で、その後の投資の可能性も排除されていない。加えてヴィンドホルスト氏は人事面、戦略面など、クラブに起こっていることを非常に把握している人物であり、組織内では競技部門で元ドイツ代表アルネ・フリードリヒSDに、さらに昨年12月にはTV局スカイで長年フロントを務めた、カーステン・シュミット氏をCEOに迎えるなど、あらゆる部分において刷新をはかっているところだ。

 特に古豪復活に向けたプロジェクトの枠組みの作成について、そのシュミット氏は今年の夏までにも、2025年までの目標を明確にしていきたいと考えており、そこにシュミット氏が高く評価する、フレディ・ボビッチ氏を迎え入れたいところ。一方でフランクフルトではドイツ杯優勝、EL4強入り、そして今はCL出場権争いを展開しており、逆に言えばそれを果たしてしまった暁には、おそらくアイントラハトにおける目標としては、そこで頭打ちを迎えるともいえるかもしれない。
 


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