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2019年10月06日

ボアテングから2度の股抜きで2得点のアダムヤン「キャリア最高の日だ!」

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 2019年10月5日、この日の戦いを終えたサルギス・アダムヤンの周囲には、アウェイ戦に帯同したファンやチームメイトが歓喜で押し寄せていた。「大きな夢の1つが実現した瞬間だね!」と、TV局スカイとのインタビューで喜びを爆発させた同選手。「だって僕はたった2年前までは、ブンデス4部の選手だったんだよ」と言葉を続けている。

 2017年の夏にアダムヤンは、当時4部のTSVシュタインバッハから、ブンデス2部のヤーン・レーゲンスブルクへと移籍。そこで公式戦69試合に出場して17得点をマークしており、アルメニア代表として16試合に出場した経験をもつ26才は、この日王者バイエルン・ミュンヘンとの一戦にてブンデスリーガでの先発デビューを飾ったところだった。

 そしてその試合で36タッチを記録したアダムヤンは、そのうち3度でシュートを放っており、うち2つはドイツ代表マヌエル・ノイアーの牙城を崩すゴールをマーク。キャリア最高の日となったのでは?との問いには「もちろんだ!昨季にもハットトリックを2部ハンブルク戦で記録したことはあったけど、でも今回はもっと大きなことをやってのけたと思うよ」と胸を張り、特にこの2得点では共に、「狙っていた」というボアテングへのまた抜きで、ゴールネットを揺らしてみせている。

 ホッフェンハイムでは今シーズン、ユリアン・ナーゲルスマン監督のあとを受ける形でアルフレッド・シュロイダー氏が監督として復帰したが、自慢のオフェンス陣がなかなか機能せず、加えてクラマリッチの長期離脱に続き、ベルフォッディルも病気のために欠場。そんな苦しいやりくりの中で2−1と金星をあげることに成功しており、アダムヤンは「チームにとって、これはとても重要だ」とコメント。「ここ数週間は、決して容易ではなかった。でもブンデスリーガで、僕たちはどのチームからの勝利をおさめられる。それをこの試合で見せられたと思う」と巻き返しを誓った。


 一方のマヌエル・ノイアーは「容易なミス」と「2つのクライフターン」によって失点を喫したことを悔やみ、「自分たち次第という試合展開だったし、決してそう易々と物事は進まないという警告でもある」とコメント。ただトッテナム戦からの大勝後にも「モチベーションは確かにあった。それは試合前とハーフタイムにも感じていた」と強調した。

 ニコ・コヴァチ監督は「火曜日の歓喜をこの試合にもちこめなかったことには苛立ちを感じる」と述べ、「特に後半は良くなかった。あまりに多くのミスをおかし、失点の場面ではプレッシャーをかけられなかった。ホッフェンハイムが勝利にふさわしくないわけではない」と指摘。「同点後に2・3分後に再び勝ち越し点を許すようなことがあってはならない。せめてドローにもちこめないと」

 そしてトッテナム戦については「どうもまだ脳裏に焼き付いてしまっていたようだ。だがロンドンの結果は、今回の試合にはなんら影響を及ぼさないのだ。」と苦言を呈しており、「前半終了前はもっとエネルギッシュなプレーをして欲しかった。最後までもっと良いプレーを見せなくては。もっと団結しないと。それを私は期待していたのだが。」と言葉を続けている。
 


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