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2021年07月20日

ヒサイにウルトラスから反発「ラツィオは、ファシストだ」

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インターナショナル
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 おそらくただ単に、「ペーパー・ハウス」のファンである事を示したかっただけなのだろう。しかしながらエルセイド・ヒサイは、このことに関し新天地ラツィオについて、あることを思い知らされることになる。

 セリエAにおいてライバル関係にあたる、ナポリからフリートランスファーにて加入した同選手は、他の新加入選手と同様に椅子の上で歌を歌う必要があり、そこでNetflixのTVシリーズ「ペーパー・ハウス」のテーマソングである、「さらば恋人よ」を選択。その様子をルイス・アルベルトがSNSで拡散し、今回のラツィオを巡る騒動へと発展したのだ。

 この曲はイタリアの独裁者ムッソリーニに対する、反ファシスト党による自由とレジスタンスの賛美歌として歌われるようになったものであり、伝えられるところによればこれに極右のラツィオのウルトラスが挑発され、チームホテルでの対峙を試みていたという。そしてローマの橋の上にはウルトラスの署名入りの大きなバナーが掲げられ、そこにはヒサイへの侮辱と共に「ラツィオはファシストだ」とのメッセージも記載された。

 イタリアの通信社アドンクロノスは、そのなかのリーダーの1人の言葉として、「我々のファンは歴史的に、常に極右の立場であり。私はその事を誇りを持って口にしている」とコメント。それゆえ、ラツィオのユニフォームを着た人が「さらば恋人よを歌うなんて、完全にクレイジーだ」と言葉を続けている。

 その一方でラツィオ側は、「こういった類の問題は、何も今に始まったことではない」と、横断幕とウルトラスの行動に対して強く批判し、「私たちはスポーツの価値を否定する人たちへ、味方するようなことは一切ありません」と火曜日の声明にて断言。「私たちはこの出来事を、政治的な目的のために利用しようとする人々とは、明確に距離を置いています。」と念を押した。
 


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