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2021年08月24日

マルセイユ、混乱も試合続行を促したリーガを批判

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インターナショナル
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OGCニースとオリンピック・マルセイユの試合が中止されたことについて、徐々にその詳細が明らかとなってきた。リーグ自体はピッチの内外で混乱をきたしていたにも関わらず、あくまで試合続行を希望していたもののマルセイユがそれに乗る事はなかったとのこと。

試合中には幾度となくピッチ上に投棄がなされており、1−0でニースがリードしていた試合終了15分前、ディミトリ・パイェにボトルが当たったことで事態はエスカレート。興奮した同選手はボトルを観客へと投げ戻しており、他のチームメイトもパイェに加勢。その結果、ピッチに乱入したフーリガンたちとの衝突が発生、マルセイユの選手の中には負傷を抱えた者もいたという。

だが激昂していたのは何も選手だけではない。マルセイユのサンパオリ監督は感情の昂りから選手たちに押さえられており、またAFP通信によるとクラブの代表者が「襟首を掴まれ、ボディガードが介入する必要があった」との目撃者の証言を掲載。オフィシャルによる鎮静化は思うように功を奏することはなく、1時間以上に渡る中断の後に、ニースが試合続行を準備していたもののマルセイユの選手たちはピッチには戻ろうとはせず、最終的には試合は中止となった。ニースのニヴェレ会長は「続行可能だったし、うまくいったはず。でもマルセイユがそれを望まなかった」と批判。

一方でマルセイユのロンゴリア会長はツイッターにて、リーグに続行を強く促されながらも、それを否定した自分たちの判断の正当性を強調。またRMCスポーツでは「選手の安全面を考慮して続行しないことにした。今日起こったことは決して受け入れられるものではない、フランスサッカー界に前例を作る必要がある」と述べている。

そしてリーグ側が秩序を理由に続行を命じたことについて批判し、「審判はむしろ我々の側である、彼らの判断は試合を止める事にあった」と説明。マルセイユ市長も中止を支持しており、「負傷した選手、うまく対応できていないセキュリティ、悲しい判断だが再開は許されるものではなかったと思う。そんな茶番劇に巻き込まれずに済んだ自分たちのチームを、私は誇らしく思う」とツイートした。


 その翌日にもニース側はマルセイユの対応を批判。ボトルが投棄されたことは許されることではないものの、マルセイユ側には事態をエスカレートさせた者たちがいると指摘しており、またAFP通信ではニースの検察庁が、マルセイユの選手へ暴力をふるった疑いのある、28歳のサポーターを逮捕されたと報道。さらにニースのスタジアムはこれから4試合で、南スタンドが閉鎖されることも発表されるなど、事態はより進展をみせている。なおクラブの初公聴会は水曜に実施。


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