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2021年11月13日

「殴って意識なくしてピッチから追い出せ」有名解説者が口にした理由

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 おそらく一瞬、我が耳を疑う感覚へと襲われることだろう。有名なサッカー解説者ニクラス・ヤレリンド氏が、スウェーデン1部AIKソルナのハイライト動画にて、信じられないような言葉を発していたのだ。

 パスミス、シュートミス、オフサイド・・・。その度にヤレリンド氏は「あそこでダイレクトボレー?アホか」と語ったり、「できれば奴の両親が出会わなければと思うよ、だったら、コイツはこの世に生まれてこなかっただろうからな」と言ったり、そして時には「こいつは無意味だ。もう押し倒して、みんなでぶん殴って気を失わせ、足を折ってう歩けなくしちまおう。それならこいつを追い出せるだろうさ」との言葉を浴びせた。しかも主将のセバスチャン・ラーションに至っては、「ファック・フェイス」とまで・・・。

 だがヤレリンド氏が「これまで最も心が苦しかったコメント」を行った理由は、子供たちが置かれているインターネット環境における、ネットいじめの現状について認知度を高めることにある。ハイライド動画のクレジットには、「これを聞いて不快に感じますか?」との文言が添えられており、実はこれらの発言は全て、同クラブのユース選手たちの間で実際に使われた文言がベースとなっているのだ。

 同クラブの規律面を担当しているベルガンダー氏は、「もしもこれが自分たちに直接向けられたものだったら?どうでしょうか。そしてこういうことが日々、子供たちの間で実際に起こっていることなんです。そういった問題について、認識することによって、この状況を変えていくために動き出したのです」と語った。これによりこういった問題への議論を喚起し、より健全な環境の構築に向けて、助言や討議用の使用をまとめたハンドブックも作成、ダウンロードが可能となっているとのこと。
 


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