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2021年11月29日

え?7人vs11人?ポルトガル1部で起こった異常な試合

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 開始前のチーム集合写真を一目みただけで、その異常さは際立っていた。直前になってコロナ感染が判明したスペイン1部ベレネンセスSADは、合計17人がメンバーから外されたために、GK2人を含むわずか9人だけで、強豪ベンフィカ・リスボンとの一戦へと臨むことを余儀なくされたのだ。

 そしてGKジョアン・モンテイロがミッドフィルダーとして出場したこの試合では、元ドルトムントのユリアン・ヴァイグル、元フランクフルトのハリス・セフェロヴィッチらのゴールにより、ベンフィカが前半だけで7−0と大量リード。

 そしてハーフタイムでは選手達はプレーすることを拒否。主審が説得のための時間を与え、最終的にはこのうち7人が後半から再びピッチに立ち、開始からわずか3分後には1人の選手が負傷。6人となったところで、主審は試合を中止する判断を下している。

 そもそもいったいなぜ、このような試合が実際に行われることになったのか?ハーフタイムで涙を浮かべながら観戦している様子が見られていた、ルイ・ペドロ・ソアレス会長によれば、今回の開催の判断は担当当局によるものとした上で、さらにベレネンセスはラ・リーガ、ベンフィカ、保険等などへ、試合の延期をしていなかったという。

 確かにベレネンセスでは38人の選手を登録しており、クラブ側としてはPCR検査の結果を受けた上で出場させたい考えだったのだが、それが間に合わなかった事が、今回の異常な事態を招く結果にもなっている。ただそもそも競技運営を監督するラ・リーガ自体、ここで乗り出して解決をはかることはできなかったのだろうか。

 特にベレネンセスは下位争いを展開しているところであり、今回喫した大敗による大きな得失点差は、最終的に残留と降格を分けるような、大きな意味合いをもつことにもなるかもしれない。リーグ側など、今後の対応が注目されるところだ。
 


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