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2021年12月01日

中継で女性記者にセクハラ、イタリアで怒りの声あがる

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インターナショナル
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 TVカメラの前で中継を行っていた、女性リポーターに対するセクハラ行為は、イタリア中で大きな反響を呼ぶことになった。セリエAの試合後にエンポリのスタジアムの外で中継していた、ジャーナリストのグレタ・ベッカリア氏に対して、1人の男性が臀部に触れる行為を行なっており、その後に記者は映像で特定された男性を告訴。フローレンス警察署長は、3年間のスタジアム出入り禁止処分を科した。

 ベッカリア氏は、「残念なことですが女性には、こういった行為への危険があり、またそこではそうそうカメラで記録されているわけでもありません」と通信社”Ansa”に対してコメント。「決して許されることではありません」と憤りをみせているように、男性はまず自分の手に唾を吐きかけ、それから臀部を触るという愚行にでており、加えてベッカリア氏はそれ以外、複数の男性たちからも声をかけられていたといる。

 一方で加害者とされる男性がラジオ局とのインタビューに応じ、そこで「間違いを犯した」「申し訳ない」「本当はジョークのつもりだった」と釈明。敗戦での苛立ちで誰とも話したくなく、車に向かっているところだったという。しかしベッカリア氏は「このような愚行をして、それをジョークと表現できること自体、彼がどれほど今回のことを理解しているのか」と述べ、「考えられない発言で、むしろより悪化させるもの」と批判。謝罪だけでは決して十分ではないと考えており、「正義によってこの誤った行為が立証される必要がある」と法的手段に訴える考えだ。

 さらにサッカー番組でスタジオ司会者を務めていた人物に対しても、セクハラ行為を受けたベッカリア氏に対して、生放送の中で「落ち着きなさい」と発言。世間からは厳しい声が浴びせられており、その理由について通信社「Adnkronos」に対して「同僚がこういった挑発行為に巻き込まれ、事態がさらに悪化することがないようにしたかった」と説明したが、それでも放送局側は今後この司会者の起用を見送るとのこと。またジュゼッペ・コンテ元首相は「誰もが怒りをみせるべきこと。それを明確にすべきだ」とツイートしている。
 


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