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2022年04月08日

カタール、クラブW杯やアラブ杯での人権問題が明るみに

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インターナショナル
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 当初より今冬にワールドカップを開催するカタールに対しては厳しい非難の声が挙がっていたものの、さらにアムネスティ・インターナショナルによって同国では、少なくとも2度の国際大会において労働者が搾取されていたことが明らかとなった。またワールドカップ組織委員会によれば、3社がいくつかの分野で「決して容認できない」違反をおこなっていたという。
 
 以前にはカタールの民間警備会社が移民労働者を搾取していると報告していたアムネスティ・インターナショナルでは、今週の水曜日に最新の報告書をまとめ、そこには民間警備セクターにおける「深刻な人権被害」について非難。「その一部は強制労働にも相当する」と記している。彼らは自分たちの意思に反して、罰を受けるかもしれないという脅迫の下で労働を強いられており、「その中にはカタール政府が知るところで、週に84時間の労働を強いられた人もいた」とのこと。

 またワールドカップ組織委員会によれば、2020年のクラブワールドカップと2021年のアラブカップにおいて3社の違反が発生しており、組織委員会は改めて、これらの業者が労働省に報告され更なる調査が実施、罰則も課されるなど、労働者を保護していくために可能な限りのことをしていくことを強調している。一方でアムネスティ・インターナショナルでは、警備会社8社へインタビューし年中無休で働いた上に、病気で働けない際に言及までされたという。
 
 以前よりこの豊かな首長国では移民労働者の搾取、その他の人権侵害でたびたび非難がなされており、これに対してカタール政府は改革の実施を強調してこれを否定。しかしながらアムネスティ・インターナショナルでは、「今回の調査結果はカタール政府が、自国の法律の実施とそれを破った者への責任追及へ真摯に臨んでいないことを示している」とし、改めて強制労働を受けた労働者っへの補償をFIFAに対して要求した。「彼らが行ってきたものは、決して十分なものではない」
 


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