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2020年09月10日

「呪い」さえ感じたザニオーロに、アンチェロッティ氏からも支援

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 まず1月に右膝の十字靭帯を断裂し、長いリハビリの末に見事な復活劇を披露。だが先日のネイションズリーグ で今度は、イタリア代表戦にて左膝の十字靭帯を断裂。これがコロナ危機に揺れる2020年に、ニコロ・ザニオーロが経験してきたことである。

 母親であるフランチェスカ・コスタさんは、伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトに対して、「これまでの間でだいぶよくなっていますが、ただ最初に彼を見た時は、目にいっぱいの涙を浮かべ、怒りをあらわにし、そして呪われているとの言葉まで口から出ていたほどでした」とコメント。

 「正確には「もうサッカーを辞める。僕は呪われているんだと思う」と。ただ今は落ち着いてきていますし、確かに不安はまだ残っています。麻酔への不安もありますが、ただまた光明は見えてきました。きっと全てはうまくいくことでしょう」と言葉を続けた。

 そして今後について、具体的には「まだどこでニコロが手術するかも決まっていないのです。ローマかもしれません、イブラヒモヴィッチ選手が手術したアメリカかもしれません。オーストリアの可能性もあります。いまはASローマが最善策を模索しているところです」と説明。

 なおザニオーロの下には「世界中からたくさんの励ましの言葉」が寄せられており、「ローマのファンは本当に素晴らしい、彼らは息子のことをとても愛してくれています」と喜びをみせ、そしてそれらはザニオーロ自身の大きな力となってくれているようだ。

 ただそれでも新たな財力を武器に再び台頭を目指すASローマにあって、イタリアの若きテクニシャンは再び、長期にわたり離脱を余儀なくされることに変わりはない。確かに今回と前回の断裂時とは異なり、ユーロが来夏に延期されたことにより、こちらの参加には希望が持てるが。

 そんな中でザニーロの力になりたいと考えているのが、母国イタリアの名将カルロ・アンチェロッティ監督である。彼もまた1982年と1983年という短期間のうちに、2度の十字靭帯断裂を経験した選手だった。

 「数日以内にザニオーロに電話して、彼を安心させたいと思う」と語った同氏は、「きっと彼は以前よりも更にたくましくなって戻ってくる。私もおよそ40年前に同様に負傷を抱え手術とリハビリを余儀なくされたが、その時よりも医学は遥かに進歩し続けている」と強調。

 そして今後はザニオーロもまた、攻撃的ポジションからビルドアップの側へとポジションを下げるべきではないかと見ており、「彼には卓越したテクニックが備わっているし、思うようにボールをさばくことができる選手だ。だから彼が少し下がったポジションにスライドし、そして偉大なミッドフィルダーになるという可能性を否定することなどできない」との考えを示した。
 


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