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2020年11月03日

クーマン監督「攻撃が心配」、元指揮官からは「メッシは扱いにくい」

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 シュート総数は25、支配率は79%にまで及び、その中でのパス成功率は9割に達していたにもかかわらず、FCバルセロナはディポルティーボ・アラベスに対して、1−1と痛み分けを演じる結果となったことは理解に苦しむ。現在のバルセロナが置かれる危機的状況は、決して財政面に止まるものではなく、競技面についても同様に言えることである。

 「怒りと腹立たしさを覚える」と、ここ4試合で勝ち点2にとなった試合後に、アントワーヌ・グリーズマンはそう語った。例えばそれは試合を圧倒的優位に進めながらも、致命的なミスにより窮地へと追い込んでしまった、GKのネトのプレーが挙げられるだろう。「相手に得点をプレゼントしてしまった」とクーマン監督はコメント。ただ水曜日に控えるCディナモ・キエフ戦からは、先週からチーム練習参加中のマーク=アンドレ・テル=シュテーゲンが、負傷からの復帰を果たす見通しだ。

クーマン監督「オフェンスは心配」

 しかしながらバルセロナにおいては、オフェンス面においても、自らの首を締めてしまったところがある。確かに最後の30分に関しては数的不利にあったとはいえ、それでもバルサが相手から穴を見出すには十分なものがあった。「うちのオフェンス面でのパフォーマンスについては心配だよ」と指揮官。とりわけゴール前での「自信をもった」プレーの必要性を訴えている。

 一方でハーフタイムにて3選手を入れ替えたことについて質問を受けた際には、クーマン監督は「前回は変更が遅すぎたという批判を受けたが、今回はハーフタイムでの交代について言うのかい?」と疑問を呈し、「前半のパフォーマンスに満足できなかったし、ベンチには得点力をもった選手が控えていたからだ」と説明。実際に投入されたペドリ、ピャニッチ、トリンカオは、新たな風をもたらしていた。

 ただ最終的にはそれでも勝利にまで結びつくには至らず、この日に今季初となるゴールを決めたグリーズマンも「あまりに決定機を逸しすぎた、何より僕が」と反省。「チームが僕の得点を必要としているのに。でも良い感覚は覚えられているし、楽しめてはいるんだけど」と言葉を続けている。

メッシは「扱いにくい選手

 だがこの日にその存在感をあまりに示せていなかった選手は、決してグリーズマンだけではない。リオネル・メッシも同様であり、フリーキックでの好機も活かせず、これで最近45回でわずか1度のみの成功ということに。
 
 さらに前半40分に主審の判定に不満を覚えたメッシは、主将としての懸命さといえばそれも否定できないが、あろうことかその主審の近くにボールを蹴るという愚行を犯して警告。今夏の移籍騒動で貫いた沈黙のように、この日のピッチ上でも長時間に渡って沈黙を貫き、敗戦からわずか23秒で主将は早々に姿を消した。

 バルセロナでは、メッシは何でも許されてしまう。少なくともそう感じているのは、かつて監督を務めたキケ・セティエン氏だ。スペインの”El Pais“紙に対して、同氏は「確かに世の中には扱いにくい選手というのがいて、そのうちの1人はメッシだね」とコメント。

 「しかし彼が史上最高の選手であることも踏まえた時、一体どうしたら私に彼を選手として変えられるというだろう?長年に渡ってクラブから許され続け、変わることなく過ごしてきた彼を、私にはどうすることもできないよ」と言葉を続けている。
 


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