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2021年02月08日

欧州で戦い続ける岡崎慎司、日本人選手の武器と求められるもの

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 プレミアリーグで4年間プレーし、昨年には「自身の夢だった」スペイン移籍を実現させ、まずはスペイン2部で優勝。その中で12得点を挙げる活躍を見せ、ラ・リーガの舞台へと立っている岡崎慎司だが、しかしながら最下位に喘ぐチームと共に、自身もここまで18試合でわずか1得点と苦戦を強いられているところだ。

 これまでドイツ、イングランド、そしてスペインの1部リーグで戦ってきた日本代表FWは、リモート会見の中で改めて、スペインの印象について、日本人はスペインサッカー、パスワークやチームプレーに共感を覚える中で、むしろ「イメージするような美しいサッカーよりも、勝利に対する貪欲さ」について強調。

 「激しさ」という言葉を幾度となく口にしており、「オープンになりにくい試合展開」などから、実際に引き分け試合が多いことも挙げながら、その中で今は「待つだけではなく」自由に判断し「考えながらやれていることが楽しい」と語る。その中で何より「残留に貢献するということ。得点、アシスト、ハードワーク。何でも良いのでチームのために頑張る、何のためにいるのかをみせていきたい」と、岡崎。

 確かに「ドイツでもイギリスでも苦労」してきた。当然スペインでもまた「自分自身の特徴を、スペインのサッカーに合わせていかなくてはいけない」。特にスペインでは「スペイン人選手が多く、自分たちのサッカーが根付いているという印象。全然知らない選手でもボールの扱いやドリブル力に驚かされる、うまい選手が多い」ことからも、外国人選手としての難しさも感じた。

 それでも「フィジカルレベルの違う」選手たちを相手に「日本人選手としての良さ」である、「予測、反応、考えるプレー、チームにフィットする力を駆使すれば、やれないことはない」と思い続けられた背景には、「Jリーグを通じて作ったすごく良い土台」と「日本代表という自信」によって「しっかりステップアップできた」という自負がある。

 そして何よりも、「海外という中で楽しんでいける選手であること。多種多様な特徴をもった選手たちがたくさんいる中で、それでも自分の特徴をしっかりと出していけるための、精神的な強さを持っているということ。アジア人選手として厳しい目で見られる、それを跳ね返していけることが必要」だ。

 今のウエスカではまさに、その岡崎が築き上げてきた特徴である「勝利への貢献」と「楽しむ」ことが、残留争いを展開する中で求められているだろう。監督交代によってここ3試合では、「守備に重点をおいて攻撃を早く、シンプル」に修正することで、「選手もアジャストしやすかった」こともあり勝ち点4を確保できた。

 「できるだけ長く欧州のトップリーグでプレーし、いつかはJリーグに帰れたらと思う」という岡崎。「日本代表からも、まだ必要だと思われる」ためにも、今はとにかく「ウエスカで頑張って、1部残留を目指し」、その”がむしゃら”なプレーによって勝利へと貢献していきたい。
  


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