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2021年04月09日

ラ・リーガ、カラに「証拠なく」処分無し。バレンシア側は立場変えず

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インターナショナル
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 カディスFCのフアン・カラへ処分が下されることはない。バレンシアのムクタル・ディアカビに対して人種差別的な発言を行った疑いについて、調査を行ったラ・リーガでは、視聴覚ファイルやデジタルファイルを評価し、読唇の専門家などの協力も得た結果、Cope紙によればカラは、「クソ、もうほっといてくれ」「すまないが、もう取り乱さないでくれ」と口にしていたという。

 ただディアカビによれば、前半29分にカラから、人種差別的な誹謗中傷を受けたとのこと。2日後にはTwitterてに「受け入れられない」言葉であったと訴え、そのことを主審を務めていたヒメネス審判員にも伝えており、そして改めて日常生活でもピッチ上でもリスペクトは欠かせないことを強調した。

 さらにディアカビはその主審から、もしも試合を中断したままにするならば0−3の敗戦扱いとする強要を受けていたともしており、一方でヒメネス主審はマッチレポートの中で、そのような言葉は聞いていなかったと証言。そのため24分間に渡り試合が中断されるも、最終的にはディアカビ不在の中でその後に再開されている。

 今回のラ・リーガの判断を受け、それでもバレンシア側は自らの主張が正しいことを強調。「調査の結果、ディアカビが耳にした言葉の全てを確認することはできなかった。ただ証拠が見つからなかったからといって、それは無かったということにはならない。クラブは今回の出来事について、決して考えを変えることなく引き続き、ディアカビを全面的にサポートしていきます」と発表したが、ただリーガの取組み自体については評価。最後に “No to racism “と署名されていた。

 一方でカラは今回の訴えについて、「サーカス」との言葉で表現。「ディアカビが作り話をしたのか、それとも勘違いをしたのかのどちらかだ」と述べており、ネット上では「公開リンチのような状態になっている」「様々な種類の脅迫を受けている」ことも明かしている。だがそれでも、この問題が完全に決着をみたわけではない。まだスペインサッカー連盟は、このことについてまだ対応中だ。
 


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