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2021年10月30日

ケルン:降格間近からのV字転換、数字で見るバウムガルト監督の手腕

1. FC Köln
1. FCケルン
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 この夏では入れ替え戦を通じてなんとか残留を果たした、1.FCケルンの監督へと就任したばかりのシュテッフェン・バウムガルト監督。そこでまずは選手たちと数多くの対話を通じて、ひとまず細かなケアを行いながら、それから全体的な問題へと着手。選手たちへと最大限のコミットメントを求めると共に、逆に自らには最大限のフェアネスを選手たちへと約束し、まずは”今のケルンにマッチしているサッカー”を皆に伝えてきた結果、ここまで8位とサプライズを演じるV字転換へと成功してみせた。

 そしてそれは実際に数字となって表れている。とりわけ特筆すべきは、なんといっても勇猛果敢なプレスだろう。1試合あたり54回(成功率34.4%)という平均プレス数は、ここまでブンデスリーガ最多の数字を誇る。また前年の45.7回(14位)から大幅に増加した中で、特に相手陣内でのプレス状況は平均30.9回から41.6回にまで上昇。つまり昨季より頻繁に、素早く走れており、その結果で計画性が試合で発揮されるようになった。

 つまりは対人戦数が1試合あたり106回から117回へと増加させつつ、ファウル数は11.6回から12.2回の微増に止められているということ。またハイプレスによってより相手の得点チャンスを減らし(xゴール値は1.78から1.63へ)、失点数も増に止めているということ。(1.76から1.78へ)。その結果、自分たちのオフェンスをより活性化させることへとつながっている。


 アンソニー・モデストをはじめとするケルン攻撃陣は、一時的に混乱した相手に対して、より危険なエリアでの得点チャンスやシュートチャンスを手にし、その結果ここまでのシュート数は昨年に10.6から15.1へと大幅に増加。枠をとらえたシュート数も3.03から4.4となっており、xゴール値は1.15から1.48へ。とりわけモデストはxゴール値3.7ながらここまで、チーム最多の6得点を挙げる決定力を見せつけてきた。

 さらにバウムガルト監督が”今のケルンにマッチしているサッカー”として、前任者よりもアクティブにプレーをさせていることが。オフェンシブなサッカーへとつながっており、1試合あたりの平均支配率は46%から55%へと急増。一方で1試合あたりのロングボール数を66.3から59.2に減らしつつ、その成功率は48.2%から55%へと改善。加えてスプリント数も219回から228回へと増加をみせている。
 


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