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2020年08月18日

13年前は監督と選手:トゥヘル監督とナーゲルスマン監督

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 パリ・サンジェルマンのトーマス・トゥヘル監督と、RBライプツィヒのユリアン・ナーゲルスマン監督。今から13年前の両者の関係は、FCアウグスブルクのセカンドチームの監督と、選手兼スカウトという立場にあった。2007年、膝の負傷に苦しめれたナーゲルスマンはキャリア最後のシーズンを迎えており、そのときに監督を務めていたのがトゥヘル氏。

 当然のことながら「まさか、チャンピオンズリーグ準決勝の舞台で、再び運命が交錯することになるとはね」と、トーマス・トゥヘル監督はコメント。「当時、私は彼のコーチであり、彼は私の選手だった」が、負傷を抱えてからは「相手チームの観察」も担っており、「彼はそれを非常に見事にやっていたんだよ」と振り返っている。

 ただそれと同時に、あれから10年の月日が流れていることも改めて強調。トゥヘル氏はその後マインツ、そしてドルトムントを経由して、今はパリ・サンジェルマンにて指揮官を務めているところだ。「私は今、現在のことに集中しているよ」

 その上で「ユリアンの家族からみると、今回のことは私よりも大きな意味をもっていることなのかもしれないがね。私はもう長くこの仕事をしてきたから」との違いも述べており、トゥヘル氏は2017年にはドルトムントでドイツ杯を、パリ・サンジェルマンはリーグ優勝を2度、直近では国内カップ戦とスーパーカップでも優勝を果たした。

 その一方でナーゲルスマン監督は、2年前のチャンピオンズリーグにてグループリーグへと初挑戦。残念ながら1勝もおさめることなく敗退を喫したものの、それでも成功ともいえる結果は残した。そして今回はライプツィヒの指揮官として2度目の参戦。

 10年前からその監督としての資質を見抜いていたというトゥヘル氏だが、「私は1シーズンしかいなかったし、彼は彼で重傷を負っていたからね」と強調しつつ、「彼は常に、なぜ我々がこれを行い、あれを行わないのかということを知りたがっていた」とコメント。

 そしてスカウトとしての分析においては、いかに相手を翻弄していくか「そこで導き出された打開策のアイデア」は感銘をも与えるものであり、「試合を分析する才能」はその当時から非凡なものがあったという。

 その知識力は「相手を細部まで取り扱っているところ、解決策を模索していっているところで見て取れた。彼の仕事ぶりからは、いかに彼が愛情をもってプレーを見ているのかということを感じたよ」と、トゥヘル監督。

 最終的に負傷の影響によりナーゲルスマンは、その愛を選手としてのものからスカウトへ、そして監督へと移していき、その結果、史上最年少の若さでチャンピオンズリーグ準決勝の舞台へと飛躍を遂げた。これほどの急成長はさすがのトゥヘル監督にとっても、「予想のできるものではない」ことであり、そして今は「我々の前に敵として」立ちはだかっている。
 


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