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2020年08月19日

CL決勝進出も、トゥヘル監督が怒りを露にした理由とは?

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 自らが指揮を執るパリ・サンジェルマンは、チャンピオンズリーグ決勝への切符を手にしたにもかかわらず、試合終了後にトーマス・トゥヘル監督は、ピッチ上にて怒りを露にしていた。

 足の骨折のために松葉杖を用いていた同氏は、ライプツィヒにてアスレティックコーチを務める、ダニエル・ベーラウ氏と激しく口論する様子がテレビに映し出されており、ただ一体何が起こっていたのか、具体的な説明を行うことはしていない。「我々ははっきりとさせているし、私自身の意見は伝えている」と、TV局スカイに対してコメント。

 ただ事の発端はおそらく、後半途中に見られたトゥヘル監督と、ユリアン・ナーゲルスマン監督とのちょっとした言葉のやりとりにあったのだろう。その時46才の指揮官は明らかな動揺をみせており、その理由についてかつての教え子でもある青年指揮官は「彼は自分の選手を守るために苦言を呈していたのだよ」と説明している。

 「ファウルが24個もあったのでね。それはもう十分なものだよ。ただ決して意図したものではなく、あまりに一歩遅れることが多かっただけなのだが」一方的な試合展開の中で、そういったプレーが積み重なってしまった格好だ。

 つまりトゥヘル監督との口論について問題視しなかったナーゲルスマン監督と同様に、トゥヘル監督自身もあまり問題視はしていない模様。「これは私とユリアンの間のことであり、二人の監督の間では全くもって問題はない」とも強調しているが、「そこに第3者が絡んできたのだ。それが気に食わない。それではダメだろう」と説明。つまりはあくまで、その人物の立場の問題にあったようだ。

ナーゲルスマン監督「相手が上だった」


 一方で試合後、ナーゲルスマン監督は「相手が上だった。それは認めないと」と述べ、「開始からパリが見せていた柔軟性によって捕らえることができず、それでは細部まで対応することは叶わないものだ。良い選手たちが揃っているね」とコメント。「展開はアトレチコとは全く異なるものであり、自分たちが盛り上がる時もなかった。ただこれほどのレベルでは、よほどうまく噛み合わないといけないものだがね」と言葉を続けた。

 またペーター・グラーチも「開始からパリがアトレチコよりも強いというのは、オフェンスだけで感じられた」と明かし、「自分たちの日ではなかったね。アトレチコのように。チャンスはなかった。アグレッシブさも勇気も不足していたし、トップパフォーマンスができなければ戦えない」と指摘。また自身のパスミスが失点につながったことについては、「サビッツァのパスが強すぎた」と反省。「僕たちは背後から相手をおびき寄せたかったけど、GKがパスミスをしては失点するものさ」と肩を落としている。


 それでも「今大会でみせたものは誇れる」と言葉を続け、「また楽しみたいね」と前をむいており、この試合で主将を務めたユスフ・ポウルセンも「誇りに思う」とコメント。これに指揮官は「彼は正しい。今は、自分たちが手にした結果の喜びを分かち合いたい」と述べて「誇り」を強調し、「良い戦いをしてくれた。それはピッチ外でも見て取れたものだ」と労をねぎらった。「ただ気持ちの面では難しいところもあるだろう。3週間後にはドイツ杯がある。選手たちにはフラストレーションを少し発散してもらって、みんなで歩みを進めていきたいと思う」
 


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