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2021年04月21日

ナーゲルスマン監督、スーパーリーグ構想の問題は「ファン離れだけではない」

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 確かに今話題のスーパーリーグ構想は、ユリアン・ナーゲルスマン監督にとっても「非常に大きなテーマ」であることに変わりはない。だが「そこまで好きにはなれないね」と見るには様々な理由があり、「経済的には非常に興味深いアプローチなのかもしれない」としても、「ファン離れに繋がる。しかもこれは問題のたった一面にすぎない」と語った。

 加えて「若手を育成している国々は、より収入に困窮し、どんどん弱体化の一途を辿ることになる」と指摘。つまりは「人材が育たなくなっていく」ことによって、最終的にはトップクラブもその被害を受けることになるということ。「育成のすそのが狭くなれば、クオリティは低下するものだ」。これはスーパーリーグのチェアマン、レアルのペレス会長が「サッカー界のため」の創設と謳っているのとは、まさに真逆の発想だ。

 さらにナーゲルスマン監督は、そもそもこのスーパーリーグ構想自体「果たして本当に各クラブの本拠地で試合を開催するつもりなのか」と疑問を投げかける。「そうなったらアジアやアメリカで試合が開催されるのかもしれないね。アウェイゲームの度に何千キロも移動して。もしかしたらホーム試合だって、そういうものになるかもしれないよ」

 つまりは「ファン離れ」「人材育成」「環境問題」といった、様々な分野において問題が生じることにもなり、「今のサッカーというのは、これらの点で素晴らしいものがあると思っている。なのに一体どんな理由があるから、これを我々が変え続けていかなくてはならないのだろうか?」との考えを示した。
 


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