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2020年01月08日

ボシュ監督の激しいトレーニングに、舌を巻く選手たち

Bayer 04 Leverkusen
バイヤー 04 レヴァークーゼン
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 バイヤー・レヴァークーゼンのペーター・ボシュ監督は、常にという訳ではないのだが、特別に密度の濃いトレーニングを実施することで知られる監督だ。とりわけ週に1度行われているフィットネス・コンディションズ・トレーニング(FKT)は、体力の限界へと挑むための激しい練習方法である。

 最後の13分間を終えた時、ほとんどの選手たちはピッチへと倒れ込んだ。「最終的に選手たちが仰向けになっている姿を見る方が、笑顔で談笑する姿をみるよりも良いものだよ」と55歳のベテラン指揮官はコメント。FKTは選手たちに対して、様々なアプローチが盛り込まれた、特に体力と走力が問われるトレーニングプログラムだ。「13分間のセットを4回行う」という意味は、サッカーの1試合90分のうち、激しく動く時間は52〜58分という考えに由来してのもの。

 ゴールを2つ設置し、11vs11によって絶えず果敢なプレーへの仕掛けが継続して行われることになり、休憩時間も特にない。人数が減っても、ピッチサイズも小さくなる。さらに「あと1分」との掛け声がかかろうとも、それは実際には3分以上前のこともあり、選手たちは「長い1分間」での力の出し切り方も身につけていく。これを試合の4日前、通常は火曜日に1度だけ実施しており、ただシーズン中では徐々にその負荷をかけていったり、新規加入選手や負傷明け選手には軽めのところから入る配慮もなされてはいる。

 それでも濃密な練習によって負傷のリスクは当然ながら避けられないものであり、それは指揮官も認識していることだ。それでも体をいじめ抜くというスタイルに、ベテランMFユリアン・バウムガルトリンガーも「初体験」と舌を巻く。ただそれでも「結果は数字として現れている」とも述べており、実際にブンデス全体でみて2番目の総走行距離を記録しているところだ。

 ただボシュ監督自身は、単に総走行距離が伸びることを意識しているわけではなく、「ポゼッションサッカーにおいては、走行距離が伸びるということは、それだけ多くのロストをしているという意味でもあるよ」と指摘。試合中のスタミナ面のみならず、シーズンを通じて考えた時に、ドイツ杯や欧州杯の参加にかかわらず同様の負担を選手たちにかけ続けていくことは、いざその時を迎えた時にうまく持ち堪えられる体を作りあげられるという考えにも基づいている。
  


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