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2020年09月01日

過酷なレヴァークーゼンの夏:中心選手流出、僅か16人、変則日程

Bayer 04 Leverkusen
バイヤー 04 レヴァークーゼン
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 間も無くASモナコへの移籍成立が見込まれるケヴィン・フォランド、チェルシー移籍が指摘されるカイ・ハヴェルツ、そして同選手を含め代表選参加のために不在となっている選手たち。バイヤー・レヴァークーゼンのペーター・ボシュ監督は、わずか16人のプロ選手たちと共に、シーズン開幕に向けて取り組むことを余儀なくされている。「決して、大人数という訳ではないね」さらにレオン・ベイリーも隔離されたままであり、その対応に追われているところだ。「左ウィングでプレーしたことある奴は?君は?違う?わかった、それでもうちとしてはトライしてもらう、という感じだね」

 昨季最も得点に絡むなどオフェンスを牽引したフォランド、そしてドイツの期待の若手MFハヴェルツの移籍という大きな穴に加えて、さらなる移籍の可能性も否定できない。「誰が移籍するのか?誰が加入するのか?どのチームで取り組むことになるのか、それがわからないというのは、私にとって大きな違いだよ」と語った指揮官は、「苛立ちを覚えるということはない。残念ながらこれは現代のサッカーではしょうがないことだ。」としつつも、「移籍市場がある以上、監督にとっての苦難は続くよ」とも吐露。「さらに移籍していく選手がでてくる可能性はあるだろう。そうなれば、我々としては選手を獲得していかなくてはいけない」と、言葉を続けた。

 「練習初日からシーズンを戦う選手たちと共に取り組めるのであれば、監督としては本当に素晴らしいことだろう。しかし今日でそれはほぼ不可能なこと。決して簡単なことなどではない。それにコロナ危機にもある。これによって全てが間延びされた。ブンデス閉幕、ドイツ杯決勝、EL、ネイションズリーグもだ。これによって非常に複雑化している。そして監督としてこれをうまく克服させていくということ。それが私に課せられた責任だ」

 さらにレヴァークーゼンではEL決勝トーナメント参加、そしてドイツ杯決勝進出という中で、短期間のうちに再スタートを1度切り、そして再び新シーズンに向けて再スタートをするというスケジュールを余儀なくされている。「通常であれば、6週間の猶予があるものだが、それも不可能だ」と、ボシュ監督。「メリットを挙げるとするならば、私がこのチームを既に、1年半に渡って指揮してきたということ。だからプレースタイルという点においてはやりやすさがある。それは当然プラス材料だ。我々にはテストマッチが1試合だけある。それで全てなのだよ。それからドイツ杯初戦を迎える。これはどうしようもないことなんだ」

 それでも「これまでの間で蓄積してきたもの、自分たちでできるものを示していく」と意気込みをみせており、「選手たちには2週間の休養が必要だった。そしてその2週間の間で決して、全てを落としきってしまわないようにケアする必要もあった。決してゼロから再スタートを切るのではなく、ある程度の基礎的なコンディションを整えて初戦に合わせていくということ。それを前回でも行ったことさ」と強調。「どういった部分を期待できるかはわかっている。しかしながら全ての選手が100%の状態にないということもまた、わかっていることでもあるよ」と述べた。ただこれ以上の困難がないほどの状況に追い込まれていることも、また理解していることであろう。
 


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