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2021年03月09日

重圧を跳ね除けた、レヴァークーゼンとグリル

Bayer 04 Leverkusen
バイヤー 04 レヴァークーゼン
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 この試合にかかる重圧は、決して小さなものではなかった。ここのところの不振から、本来の目標であるチャンピオンズリーグ出場権獲得へ、どうしても負けられないバイヤー・レヴァークーゼンは、同じくCL出場権争いを目指しながらも監督問題に揺れる、ボルシア・メンヒェングラードバッハと対戦。とりわけ守護神フラデツキーの離脱で代役を務めたロムが、2試合続けて致命的ミスをおかし、若手GKレナルト・グリルが急遽、ブンデスの舞台へと立たされた展開からも、その緊張度は増すこととなった。

 そしてそのブンデスデビュー戦となった先週のフライブルク戦では、最終的には15試合連続の失点となる2得点を奪われての敗戦を喫することになるのだが、ただグリル自身に関してはどうしようもない形の失点であり、これを受けてボシュ監督は今回、戦術変更を施し守備位置を少し下げて、ディフェンスをよりコンパクトに対応する策を講じている。その結果、底のボランチのチャールズ・アランギスが、うまく読んで穴埋めをし相棒デミルバイも守備面でカバー。コミュニケーションが向上して、チームとしての安定したパフォーマンスをみせることができた。

 またグリルもその背後で落ち着いたプレーでゴール前に立ちはだかっており、適切なタイミングでの飛び出しや空中戦、セービングなどを無難にこなしている。そして15試合ぶりの無失点で勝利した後、グリルは「これ以上のことはないね。このままいきたい」と喜びのコメント。「上を目指すなら勝たないといけなかった。その意思を示せたと思う。追い風になるだろう」と述べたが、ただこの試合でもチームと同様に、グリルもまた課題点もみせており「もっと明確にクリアすべきところもあった」と、ロルフェスSD。もっと苦しい試合展開になった時、そこで改めてその真価が問われることになる。
 


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