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2021年06月05日

ゴセンス「キミヒのDNAを少し受け継いだ」

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 金曜日に行われたプレスカンファレンスでは、遅れて合流したカイ・ハヴェルツと、ロビン・ゴセンスが出席。今回は代表として初となるメジャー大会参戦となる両者だが、ゴセンスは現在「密度の濃い練習」が行われていると述べ、それは単純に「練習量」が豊富というだけでなく、「素晴らしい雰囲気が醸し出されている。多くコミュニケーションをとり、違いに切磋琢磨している。そこには真の炎がみられる」と胸を張った。

 そのため代表としてプレーすることは「非常に光栄だ」と語るアタランタの左サイドバックは、すでにチームの雰囲気へと溶け込んでおり、「1度パスミスをしようものなら怒号が飛んでくる」とコメント。「先発出場が目標」という同選手は「練習では少しでも自分でボールにさわっていかないとね。そのあたりはキミヒが先輩で、彼から多くのことを学ぼうとしているところさ」と語った。「彼の遺伝子は、もうすでに少し受け継いだと思う(笑」

 さらにピッチ外での交流も積極的であり、「本当にたくさんのいろんなことを一緒にしている」とのこと。移籍のことなどは「それ以外のことは横におきたい」考えで「ぜひこの重要な大会を素晴らしいものにしたい」と意気込んでおり、初戦ではいきなりW杯王者フランス代表と激突するが「僕たちは順調にここまでこれていると思うよ」とコメント。

3バックに前向きな、ゴセンスとハヴェルツ


 そのフランス戦に向けて先日のデンマーク戦では、昨年11月以来となる3バックを採用。ベルガモでは攻撃的にプレーするSBは「距離感が短くて済む」とこのシステムを歓迎しており、「何よりCBが増えてコンパクトになるのが利点だ」と強調。賛否両論だが、フランス代表のように「アウトレーンに速い選手が揃っているチームには有効だ」との見方を示している。

 一方でハヴェルツもドイツ代表のみならず、チェルシーでもトゥヘル監督下で3バックでプレーした経験ももっており、「僕たちは良い育成がほどこされているからね。どんな形にも対応はできる」と述べ、「現在のサッカーでは、フレキシブルにプレーできないといけないものさ」と強調。果たして大会期間中で継続されるのか、対フランス専用かについては「これからの練習をみてわかってくるんじゃないかな」と語った。

ハヴェルツ「全てが一瞬のできごと」


 その3バックの一角が期待されているのが、チェルシーで同僚のアントニオ・リュディガーである。「彼はこの数ヶ月間、チームに安定感をもたらしてくれていた。監督交代後も素晴らしいプレーをみせた」と熱く語ったハヴェルツは、「うちで非常に重要な存在でメンタル面でも同様。ピッチ上では常に全力だ」と賛辞をおくっている。また移籍初年度で「時にはエゴを捨てることも必要」と学んだ若武者にとって、リュディガーは良い模範でもあるだろう。

 「ただ昨夏に自分でも皆も言ってたことだけど、慣れるのに半年はかかるもの。僕にとっては大きな調整が求められたからね」と振り返り、「最終的には素晴らしい1年となった。今はネガティブなことは振り返らず、あのゴールとタイトルだけを振り返る。一生に残るものだ」と強調。自らのゴールでCL優勝を果たしたハヴェルツは「先週は僕たちにとって人生最良の1週間となった」と言葉を続けた。「僕の場合は、全てがあっという間の出来事だったね。ブンデスデビューを果たした17歳のとき、大々的な話題に挙げられしっかりと理解もできていなかったよ」 

ハヴェルツからヴィルツへの助言


 そのクラブ新記録も、その後にフロリアン・ヴィルツによって破られることになった。今回のユーロ前にはすでに、ドイツA代表候補にまで浮上するなど大きな飛躍をみせる”後輩”について、ハヴェルツは「良いシーズンを過ごしたに参加の価値がある選手」と評価。「ただU21欧州選手権は更なる成長に良いことだとも思っている。早期に投入されてしまう苦労もわかるし、決してそれはいいものではないよ。落ち着いてこれれば、彼のためにもなるはずだ」

 実際にその準決勝オランダ戦では2得点を決め、ビッグマッチでも牽引できることを証明している。「彼のことは好きだし、良いやつだからとても嬉しいよ」とハヴェルツ。ただ周囲の過度な盛り上がりには警告を発しており、「浮き沈みはつきもの。うまくいっている時には、全ての称賛を鵜呑みにしないよう。そしてその逆も然り。うまくいっていない時、自分のことに集中して、悪い声から遮断していくことも重要なことさ」とアドバイスを送った。
 


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