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2020年09月25日

マインツのストライキ騒動:シャライは下部送致も抗戦の構え

1. FSV Mainz 05
1. FSVマインツ05
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 あまり眠れない夜を過ごしたであろう、1.FSVマインツ05のルーヴェン・シュレーダー競技部門代表。それでも決してこのまま放置しておける問題ではないことは明らかであり、前日に起こった選手たちのストライキの後でやすやすと元の日常に戻ることなどないだろう。ただそれでも選手たちはこの日の午後からチーム練習を再開し、そしてアダム・シャライはセカンドチームへと送致された。

 「選手たちは、アダムとの絆を示しているんだ」と、シュレーダー氏は前日のストライキについて説明。その2日前にマインツでは、ドイツ杯初戦で値千金のゴールを決めたばかりの、長年クラブでプレーしたベテランFWに対して、新天地の模索とチームから外していくことを明らかにしていた。

 特にチームから外す判断が、選手たちの反感を買う結果となったのだが、バイアーロルツァー監督とシュレーダー氏は、もはや構想外であることを知ればシャライは練習で不安分子となる可能性があると判断。指揮官は「それは経験値から導き出されるものであり、私が話せることはそれまでだ」とコメント。だがバイアーロルツァー監督は以前に、選手たちからのリスペクトを得られていないことが伝えられたこともある。

 いずれにしても、この問題が早期に解決をみることはないだろう。シャライ側はこの判断に抵抗の意思を示すつもりであり、「我々としては毅然とした態度で臨み、アダムが来週にも再びチーム練習に参加できるようにはかっていきます」と、同選手の代理人を務めるフィッシャー氏がメディアに説明。「アダムが新天地を探すことはありませんし、マインツに残りたいと考えています」と語った。

 一方でシュレーダー氏は、「選手たちに関しては、我々はコミュニケーションの仕方を誤ってしまった」との見解を示しており、特に突如としてバイアーロルツァー監督に対して「殻に閉じこもってしまった」選手たちの様子には大きく動揺したことだろう。「重圧や苦難、罰を与えることは、何の役にたつものではないことはわかっている」そして木曜午前には、選手評議会との話し合いが行われている。「起きてしまったことは、即座に収束させなくてはいけない。そしてこれからも集中的に取り組んでいく。そうじゃなくては長引くだけだ」

 確かに最終的にはシュレーダー氏とバイアーロルツァー監督は、シャライをトップチームから外すということを押し通せた。だが選手たちが示したストライキは、両氏に対する権威へ大きな損害を与えることも意味したことだろう。バイアーロルツァー監督は、「選手たちには、その一体感は理解できるものだが、しかしサッカーを仕事にする者にとって練習を行わないというのはいかがなものか、と伝えたよ。一方で選手たちからは、私個人に対する不和というものは感じられなかった」と明かした。
 


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