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2021年02月24日

大黒柱のマテタ売却で、逆に息を吹き返したマインツ

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 ここまでブンデスリーガ第22節を経過し、自動降格圏内となる17位に甘んじたままとなっている、1.FSVマインツ05。特に10月には若きドイツ代表リードル・バクーをヴォルフスブルクへと売却し、その数ヶ月後には今度はチームの得点王ジャン=フィリッペ・マテタを手放すことは明かされた時には、むしろ驚きの方が大きかった。だが今冬よりボー・スウェンソン監督の下で再スタート切ったマインツは、むしろその時よりも好パフォーマンスをみせ残留圏内も視界に捕らえている。

 とりわけ前半戦だけで7得点をあげるなど、孤軍奮闘の印象を与えていたフランス人FWの移籍から、むしろ内容が好転していることは特筆すべき点だ。ピッチ外ではしばしば問題を起こしていたマテタの代わりに先発出場しているのは、ベテランFWアダム・サライ。いまだ無得点ではあるものの、守備面で貴重な仕事を担っており、「ストライカーにとってはタフな、総力をとにかく求められる試合だったよ」と、先日のグラードバッハ戦についてコメント。

 だが「フレッッシュな選手が、それから投入されて試合を決めている」と言葉を続けたように、、マテタと入れ替わりでカーディフから加入したロベルト・グラッツェルが起用された最近3試合で2勝1分。レヴァークーゼン戦では移籍後初得点をマークし、土壇場での同点劇を演じるなど「この形がうまく機能しているいるところだ、これを続けない手はないよね」と、サライは言葉を続けた。

マテタの移籍金で、フランクフルトとWINWINのディール


 さらにスウェンソン監督就任から3勝2分2敗と、7試合で勝ち点11の確保に貢献しているのは、マテタのレンタル料により今冬の移籍市場で実現した、アイントラハト・フランクフルトよりドミニク・コールとダニー・ダ・コスタを獲得できたことだ。前述のリードル・バクーの穴をダ・コスタは埋めており、加入から5試合でフル出場。コールも最近4試合でフル出場するなど、バックアップに甘んじていた二人によって、飛躍したマインツ、そしてサラリー削減に成功したフランクフルトのいずれも、まさにウィンウィンのディールとなった。
 


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