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2018年03月27日

トーマス・ミュラーの”らしくない華麗なゴール”に賛辞

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トーマス・ミュラーは、決して華麗なゴールを決めるイメージを持たれている選手というわけではない。むしろミュラーらしいゴール、という言葉の意味するところは、もっと別のタイプのゴールのことだ。だがスペイン代表戦で決めた見事なゴールは、まさに一見の価値のある素晴らしいものだったと評価することができるだろう。バイエルンでもチームメイトのマッツ・フメルスからは賞賛の言葉がおくられた一方で、元同僚トニ・クロースからは、ちょっと変わったコメントが寄せられている。

その場面がおこったのは前半35分のことだ。相手から激しいプレスを受けながらも、相手のPA内にまでボールを運び、クロース、ケディラとつないで、最後はミュラーへ。このときにはバイエルンの選手たちは、ミュラーがこれからどういうプレーをみせるのか予想ができていたかもしれない。実際にミュラーはウォーミングアップの中でこれを実践していたのだ。ミュラーが20mの距離から放ったシュートは、相手選手の誰もブロックすることもできず、そのままゴールネットの揺らしてみせたのである。GKデ・ヘアも為す術もなかった。

「PAの外側から、あんなにもきれいにゴールが決まるというのも、僕にとってはそうあることじゃないよね。」と喜びをみせたミュラー。ただTVでみていた人たちにとっては、これは偶然の結果のように思えたかもしれないが、しかしながら決してそうではない。「ウォーミングアップで2・3回は練習していたよ。インサイドで蹴って回転を加えない形で。それが試合で決まってよかった。」

それはバイエルンでチームメイトのマッツ・フメルスを認めるところであり、「彼はあれを練習しているからね。そしてそういった努力が、こうやって結果として報われる姿をみるのが好きなんだ。見ていて楽しくなるよね。見ている人は、生まれた時からの才能で簡単にシュートを決められると思っているのかもしれないけど、こうやって練習をハードに取り組んできて、そして今日のようにスペイン代表を相手にダメージを与えてみせたんだ。」とコメント。

ただその一方で驚きを強く見せているのがトニ・クロースで、ああいうゴールをミュラーがよく決めていたか?との質問には「全然!」と一言。あれはミュラーらしいゴールではなく「できすぎだよ。」だからこそヨアヒム・レーヴ代表監督も、ミュラーのゴールに対して大きな賛辞の言葉を送った。「あのゴールは見事なものだった。素晴らしいシュートだったし、ミュラーはいつだってここぞという場面でゴールを決めてくれる選手だよ」


 


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