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2018年03月28日

バイエルンと取り巻く次期監督候補の噂

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トーマス・トゥヘル氏も、そしてユップ・ハインケス氏もまた、来季にバイエルン・ミュンヘンで指揮をとることはない。確かにまだトゥヘル氏の今後について正式な発表がなされているわけではないが、しかしすでにバイエルンのリストからは外れ、クラブ首脳陣は他の人物へと目を向けている。

しかしそのなかには、ドイツ代表で監督を務めるヨアヒム・レーヴ氏の名前はない。ドイツ国営放送ZDFに対して同氏は、「まったくそのことは頭にない」と否定。ただそれが後に変化する可能性はあるだろう。kickerが得た情報によればバイエルンの首脳陣もまた、ドイツ代表との契約を2020年まで残すレーヴ氏の招聘をそこまで考えてはおらず、それは逆にニースとの契約に例外条項を有するルシアン・ファヴレ監督についても同様。確かに触手こそ伸ばしているとはいえ、まだ話し合いさえ行われておらず、あまり可能性があるとは言えないだろう。

またユルゲン・クロップ氏については、リヴァプールとの契約を2022年まで残している上に、リヴァプールがみせている成長を思えば招聘は非常に困難だと言わざるを得ない。トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督については、高いレベルでの結果を出してはいるものの、バイエルンではドイツ語を話せる人物を希望。ただそれでもコンタクトはとっており、それは最近パリSGとの繋がりが指摘されるアントニオ・コンテ氏も同じことだ。

2016年終わりにバイエルンのウリ・ヘーネス会長は、「3人の候補者がいる、不足の事態でドイツ語を話せる人物となればね」とコメント。そのなかで候補の一人として名前をあげたのが、ライプツィヒのラルフ・ハーゼンヒュットル氏だった。しかしながらまずは「高いレベルでの結果」を出す必要があり、これについてはハーゼンヒュットル監督自身も「あと数年は」ビッグクラブで指揮を執るためには時間が必要だとの発言を行なっていた。果たしてこれが足かせとなるのか?ただしハーゼンヒュットル監督の野心は周知のものであり、一方でバイエルンはまだリストアップしたまま。最近みせている流れが果たしてどういった影響を及ぼすことになるだろうか?

またバイエルン・ミュンヘンは、長年にわたりドイツ国内においても非常に評価を集める、フライブルクのクリスチャン・シュトライヒ監督についても考えてはいたようだが、しかしながら小さなクラブでのみ経験がある上、そもそもシュトライヒ監督自身がバイエルン挑戦というものに興味がないという側面もある。

ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督については、kickerが得た情報によれば一度はバイエルンの頭にあったものの、それははじめだけで今はもうリストから外れているようだ。加えてホッフェンハイムのディトマー・ホップ会長は少なくとも、来シーズンまでは契約解除には応じないという強いメッセージをすでに発していた。

それではニコ・コヴァチ監督はどうか?ベルリン生まれで、現在はフランクフルトをCL出場圏内にまで導く手腕を発揮している同氏は、かつてバイエルンの選手としてタイトル獲得も経験。サリハミジッチSDとは互いを知るなかであり、選手としても監督としてもワールドカップを含む豊富な国際舞台を知っている人物でもある。ただしコヴァチ監督もまたフランクフルトとの契約を2019年まで残しており、フランクフルトのヒュブナーSDに対して「契約を全うする」考えを伝えたという。そもそもコヴァチ氏は規律を重んじる人物である上、バイエルン側自体がどこまで招聘を希望しているのか、という疑問は残るだろう。

数多くの候補者が浮上し、さらにバイエルンが隠し球をもっている可能性も否めない。バイエルンの後任監督人事はこれからも目が離せないテーマだ。確かにバイエルン首脳陣は決断を急ぐ考えをもってはいないのだが、しかしながらまもなくして展開をみせてくる可能性はある。


 


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