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2018年06月16日

ラーム2世?「僕はジョシュア・キミヒになりたい」

Germany
.ドイツ代表
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ピッチ上でみせるジョシュア・キミヒの姿からは、自信に満ちた自己意識の高さを感じ取ることができるが、しかしヴァトゥチンキで行われたプレスカンファレンスでは、広報担当を探すなど少しナーバスなところを見せていたことには、多少驚きを感じる人もいるかもしれない。

だがいざ会見ははじまると、時間をおうごとにピッチ上のようなキミヒの姿が徐々に見られていき、最終的にはチームメイトのティモ・ヴェルナーについて「彼が大会で得点王にならなかった時は知らないからね」と笑顔がこぼれる場面も見受けられた。

なお大会前の二つのテストマッチでは、ドイツ代表は精彩を描いたプレーを見せているだけに、この試合で果たしてテストマッチの結果は合宿での疲れによるものだったのか、その結果を目の当たりにする事になる。「オーストリア戦後には、僕自身は少し疲労を感じていた。でもゆっくりすることができているし、初戦までにはまた体力は戻ってきているだろう」とキミヒ。

その相手こそ、グループFでもっとも手強いチームとみられているメキシコ代表である。昨夏に行われたコンフェデ杯では、ドイツ代表は準決勝でメキシコ代表に4−1と勝利。結果だけみれば快勝ともいえそうだが、しかしながらメキシコ代表の守備陣によるミスをうまく突いたという部分もあり「あの時はとても良い形で試合をスタートすることができたけど、でもメキシコの方が良いプレーを見せていたと思うよ、僕たちよりむしろ多くボールをもっていた印象だしね」と振り返った。

ただそのときのドイツ代表メンバーと、今回のメンバーに違いがあることも指摘できるだろう。前回大会での優勝メンバーは4選手であり、現在も引き続き主力。一方でキミヒはそのときのメンバーではない、数少ない主力選手であり、当時主将を務めていたフィリップ・ラームの引退という恩恵を受けた。

ただそうはいっても、ラームの後継者を担うということは非常に困難なことで大きなプレッシャーを受けることになる。しかしそれをキミヒはすでに、バイエルンでもドイツ代表でも、克服することに成功しているといえる。2014年にはU19欧州選手権に出場していたキミヒは、ワールドカップ後に行われたドイツ代表29試合のうち実に28試合に出場。多くの専門家たちが次世代のスター選手になると考えており、前日に会見に出席したトニ・クロースも「ジョシュはリーダーになるべくして生まれた、ワールドクラスになる選手だと思う」と評価。これまでの間でみせている飛躍を目にすれば、それも納得だ。

だがラーム2世という言葉についてはどうか?これにはキミヒ自身は、この日のプレスカンファレンスにて同調することはなく「僕はジョシュア・キミヒになりたいね」とコメント。今のところキミヒは、これまで非常に順調にその道を歩み続けているといえるだろう。


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