ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2018年10月20日

バイエルンが一部メディアと専門家らを痛烈批判「到底受け入れられない!」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 木曜夕方、バイエルンはウリ・ヘーネス会長、カール=ハインツ・ルメニゲ代表、そしてハサン・サリハミジッチSDらによる記者会見が翌日金曜午後に行われることが発表され、会場にはおよそ50人のジャーナリストらが追加の椅子が用意されるほど詰め掛けていた。

 果たして公式戦4戦連続未勝利にあるバイエルンから、いったいどのような発表がなされるのか。そして12時2分にはサリハミジッチSDを先頭に、ルメニゲ代表、そしてヘーネス会長が壇上へ上がり席についた。この光景はちょうど1年前、ユップ・ハインケス氏の復帰が発表された時と同じものだ。

 しかしその口火を切ったルメニゲ会長から、厳しくも落ち着いた口調で発せられた言葉は、基本法に記された「基本的人権の尊重」という言葉だった。これを引用した上で同氏は、コヴァチ監督や選手たちに対する報道の中に「恥知らずで敬意に欠けた、攻撃的な」内容のものがあったとまくし立て、「本日はFCバイエルンにとて重要な日だ。なぜなら我々はこのような蔑視的な嘲笑するような報道をこれ以上許さないからだ」と宣言。

 今後はバイエルンの首脳陣が選手たちを保護していく考えであり、すでに一部のメディアに対しては差し止めを請求した。さらに内容に誤りがあると判断した場合には、答弁書の用意もあることを伝えている。

 ただ人権問題を訴えたルメニゲ代表の会見の14分後には、今度はヘーネス会長がフアン・ベルナトの売却を決断したことについて「(CLで)ク◯ッタレのようにプレーした」ため決断しており、「ドイツで最も大切なクラブとしての立場を明確にすべきだと思った」とまでコメント。しかしながらメスト・エジルやカリム・ベララビについては、今回ではそこまで厳しい口調ではなかった点は評価できるものなのかもしれない。

 そして同会長は、「長い間になかったほど、これからバイエルンは一致団結して取り組んでいく」と宣言。そのため、ジャーナリストからさえあまり質問されることもなく、さらに先日グラードバッハ戦に敗れた後TVに出演するも、ノーコメントでしかなかったサリハミジッチSDが、この日は自身の意見を述べている。

 「メディアの見出しのために仕事をするのではないさ」。とはいえ、公式戦4戦連続未勝利の監督を後押しすることくらいは、できたのではないだろうか?しかもそれによって批判の声が強まるにも関わらず、それをしようとなかった。。コヴァチ監督への評価は口にしてはいるが、しかしその内容は抽象的なものだ。

 「ニコについて私は疑問を抱いていない。彼の仕事を評価している。」だからこそ公に対して「愛嬌を振りまく必要などない」というのが持論のようだが。そもそもそんなものは誰も期待などしていない。競技面に関する評価を口にすることが状況のプラス材料となることであり、実際に金曜日には最近の戦いについて「決して気に入っているわけではない」と語っていた。

 そのためメディアへの批判を告げるだけでなく、バイエルンの首脳陣は「過去の試合について、メディアのせいにするわけではない」ともルメニゲ氏は強調。ただその上でノイアー、フメルス、リベリ、ロッベンのような、貢献した選手が批判を受けることは「させない」としている。「良識がなさすぎる」を不満をもらした同氏。

 しかしそこからは、この危機的状況における重圧が、考えるようりもはるかに大きなのしかかっている印象をも与えるものだ。ただ何よりも重要なことは、その不振の本当の問題を取り除いていくということ。危機的状況から抜け出すためには、他の誰でもなく自分自身の力で這い上がらなくてはならない。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報