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2019年10月24日

バイエルンではまだ期待に応えきれていない、コウチーニョ

FC Bayern München
バイエルン・ミュンヘン
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 フィリッペ・コウチーニョは周囲へ好印象を与える選手の一人であり、オリンピアコス戦での試合後に発言を控えたかった27歳のブラジル人MFは、そこで笑顔を浮かべながら両肩を上にあげ、チームバスの中へと入っていった。この日の試合は決して、彼にとって満足のいくものではなかったのである。

 前半終了前の39分、コウチーニョには2−1とする絶好のチャンスが訪れていた。だがゴール前で左から入れられたフラットなパスを受けた同選手のシュートはゴールネットを揺らすには至らず、自らにも苛立ちの表情を浮かべていた。試合後、ニコ・コヴァチ監督は「運に見放されていたところもあったのだろう」とコメント。

 ハサン・サリハミジッチは、これまでの公式戦10試合をみた上で「フィリッペにはまだ時間が必要だ」と指摘。「それにチームも彼に慣れていく必要がある。彼は自由に発想しプレーするタイプの選手なんだ。その100%のところまではまだまだだよ。」と言葉を続けている。

 ただまず何よりもコウチーニョとしては、明確なフィットネス、フレッシュさでの改善が求められる。そしてチームメイトらとの息を合わせていく必要もあるだろう。その良い例となったのが後半87分の、レヴァンドフスキと交差して走っていた場面であり、シュートも防がれたり枠をとらえきれずと、気迫こそ見られるもまだその得点への脅威を示すことができていない状態だ。

 後半からはコウチーニョは、バルサやリヴァプール時代にもプレーしていた左サイドでプレーし、そこではまだ比較的マッチしている様子をみせていた。果たしてミュラーを中に配置し、コウチーニョを左サイドに置くというモデルを、コヴァチ監督は今後も使っていくのか?6試合連続でベンチスタートとなったミュラーもまた、コウチーニョと同様にトップ下でのプレーを好むタイプの選手だ。

 確かにコウチーニョはこの夏、大きな期待を受ける形で、バルセロナから1年間のレンタルにて加入した。しかしながら現時点のところではまだバイエルンでは、その世界的なスーパースターたる姿を見せるまでには至っていない。
 


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