ドイツ最大のサッカー専門誌 - kicker日本語版

2019年11月30日

圧倒的強さを取り戻したバイエルン、フリック監督とハインケス監督の共通点とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加


 就任から公式戦4試合で4連勝、いずれも相手を零封に押さえており、その得失点は16:0。圧倒的な強さを誇示し、チャンピオンズリーグGLでは首位通過確定。今週末の結果次第では、ブンデスリーガにおいても首位に立つ可能性がある、バイエルン・ミュンヘンのハンジ・フリック監督。だがフリック氏は金曜日に行われたプレスカンファレンスにおいても、常に選手たちを前面に出す姿勢を崩すことはなかった。

 特に先日にCL史上最短で4得点を決めたロベルト・レヴァンドフスキについて、「完成されたFWだ。得点力があり、空中線で強く、チームを鼓舞し牽引していくことができる、まさにリーダー的存在の一人もである」と評価、「9番の選手としては、彼は世界最高の選手だと思うね」と言葉を続けている。

 だが一方でそんなフリック氏に対して、カール=ハインツ・ルメニゲ代表らからも惜しみない賛辞が贈られており、「結果だけでなくプレー自体でも楽しませてくれている。明確なマッチプランをもつと同時に、人間性として選手の気持ちをしっかりくんで関係性を構築しているんだ」と述べた。

 さらに圧倒的強さを誇示した3冠達成時の指揮官ユップ・ハインケス氏との比較について、レヴァンドフスキは「僕もそれは考えていた。雰囲気や選手への接し方、そして気持ちをくんでくれるところなんかね」と指摘する。


 「過去との比較に関心はない」と前置きしたフリック氏は、「ハインケス氏は恩師であり、最高の監督だった」とコメント。その理由として「選手と取り組む姿」を挙げており、「忘れられない出来事があるんだ」と明かした。

 「私がまだ若く、チームの主力を担っていた頃、監督から練習復帰ではなく治療に専念するよう念を押された。もちろん血気盛んな若手として練習参加に意欲的だったのだが、そこで彼がかけてくれた言葉が「ダメだ。私は君に満足している。また明日な」という言葉だったんだよ。監督が僕に満足してくれている・・・、そんな評価をしてくれているなんて」

 その経験から、互いのリスペクトの重要性を改めて認識するようになったという。そして今も「何度か」連絡をとっているという同氏は「ユップはドイツが誇る最も成功を収めた最高の監督。比較なんておこがましい。彼を模範としてみているだけだ。見事なものだったからね。感情移入、そして人間性という点でも。それに得点の人物に集中することもしない。そういったことがサッカーをよくしていくものなんだ」と語っている。
 


  • ブンデスリーガ・各チーム情報