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2019年12月13日

絶好調のベテランFWレヴァンドフスキに挑む、若武者ティモ・ヴェルナー

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 ブンデスリーガ開幕から11試合連続で得点を続け、EMSベスト11では3ヶ月連続で圧倒的な投票を獲得するなど目覚ましい活躍を見せている、今シーズンのロベルト・レヴァンドフスキ。だがその一方でそのライバルとなる選手も久々にブンデスリーガで誕生しているところだ。それがRBライプツィヒに所属する、ティモ・ヴェルナーである。昨季の現時点よりも7点上乗せして16得点をマークしているレヴァンドフスキに対し、同じくヴェルナーも同数を上乗せして15得点で追随。

 決定率ではレヴァンドフスキ1/4.1であるのに対して、ヴェルナーは1/4とほぼ同数、先制弾も5得点ずつで、アウェイ戦ゴールも7得点ずつと、数字の上では非常に似通った両者ではあるのだが、ただ決定的な違いとしてそのプレースタイルをあげることができるだろう。身長184cm、その屈強な肉体を武器に前線でのキープ力とパスワークに長けたポーランド代表主将に対して、若きドイツ代表の点取屋はこれまでヘディングの得点は一度もなく、むしろその卓越したスピードとドリブル突破を活かしたプレーを披露。

 その違いこそが今夏にバイエルン・ミュンヘンが獲得を見送った理由であり、逆にナーゲルスマン監督の思い描くプランにヴェルナー自身が納得して、2023年までの契約延長へと至ったこの夏の動きの背景にもなった。特にヴェルナーのプレースタイルに関しては今シーズン、ドイツ注目の青年指揮官ナーゲルスマン監督の采配の下、むしろトップ下に近い下がり目の位置からプレーする姿が見受けられており、加速によりスピードを増したことでヴェルナーのドリブル成功率は、昨シーズンの37%から驚異の73.5%と倍増に成功。

 果たしてこのスタイルがポゼッションサッカーを信条とするバイエルンにマッチしたかどうかという疑問は残るが、ただ獲得に迫っていたバイエルンサイドとしては、この活躍を複雑な思いで見守っていることだろう。確かなことはアシスト数で4つ上回るヴェルナーの活躍もあって、チームの総得点数ではライプツィヒがバイエルンを4得点、勝ち点数では6つ上回るなど、クラブの枠を超えブンデスリーガ全体として非常に興味深い存在となっているということ。年齢、プレースタイル、所属クラブなど、全く異なる二人の点取屋が共にCL首位通過を果たした国際舞台も含めて、このユーロイヤーにどういった活躍を続けていくのか、その興味が尽きることはない。
 


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